その町のインターチェンジ
10月16日(日)
またまた旅の空です。
韓国のこの町を訪れるのは、今年に入って3回目である。
1年に3回もこの町を訪れる日本人は、そうはいないのではないだろうか。
そういう意味では、やはりこぶぎさんがいうところの「このブログの聖地」である。
今回の滞在期間は1週間である。
ほかの仕事に忙殺されていたため、十分な準備なく、出発することになってしまった。
今回の指令は、次の通りである。
「空港に着いたら、高速バスに乗ってください」
「高速バスですか?」
私がその町に行くときは、たいていKTX(韓国の高速鉄道)に乗ってしまう。だが今回は、高速バスに乗れという指令である。
「その町を最終目的地とする高速バスはありませんから、その先の町まで行くバスに乗ってもらいます」
「はあ」
「その先の町まで行くバスが、途中、その町のインターチェンジでとまります」
「インターチェンジですか?とすると、空港からその町に行こうとすると、市街地ではなく、インターチェンジのところで降ろされるということですね」
「そのとおりです」
高速道路のインターチェンジは、たいていの場合、市街地のはずれにある。
「不便ではないですか?」
「いえ、そんなことはありません。そこからのほうが、作業をする場所には近いんです。KTXの駅からだと、むしろ遠くて不便です」
「なるほど、しかし、インターチェンジで降りたとして、そこからの移動手段がないでしょう?」
「運がよければそこにタクシーがとまっていますので、タクシーに乗って、ホテルまで行ってください。ホテルの名前は、○○○モーテルです。タクシーの運転手さんにそう言ってください。タクシーがいなければ、何らかの方法でタクシーを呼んでください」
「わかりました」
その指令だけを頼りに、空港からその町に向かうことにする。
午後にソウルの空港に着き、関西の空港からこちらに到着した職人さん2人と合流する。
このお二人を、責任をもって目的の町までお連れしなければならない。
バス乗り場を探し、目的のバスに乗り込む。
高速バスに乗ること3時間。
目的の町のインターチェンジに着いたのが、午後6時半。すでに家を出てから10時間が経過していた。
運よく1台のタクシーがとまっていた!
急いでタクシーのところに駆け寄り、運転手さんに行き先を告げて、無事に宿泊するホテルに到着した。
ホテルの前では、今回の仕事でお世話になるDさんが待っていた。
「大変だったでしょう」
「バスだと思ったより時間がかかりますね」
「そうなんですよ」
ともあれ、全員がこの町に無事に着くことが、今回の私の重要な仕事だったので、ひとまずは安心である。
あとは、明日からの仕事が滞りなく終わることを祈るばかりである。
私が滞在しているその町というのは…。
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コメント
そんなとこまでよく行くさん。
投稿: こぶぎミルク | 2016年10月17日 (月) 10時44分