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本の楽園

10月20日(木)

滞在している町に「本の村」とよばれる地区があり、その一角に「ブックハウス」という古本屋兼カフェがあることを聞き、昨日の夕食後にDさんに連れて行ってもらった。

この古本屋がすごかった。こんな田舎の町に、こんなおしゃれで図書館並みの古本屋があることに驚いたのである。

あまりに感激したので、今日の夕食後、一人でもう一度その古本屋に訪れた。

午後8時を過ぎて、まわりの店は閉まっているのに、この古本屋だけは夜12時まで開いているのだ。

昨日も客がいなかったが、今日も客はいないようである。

図書館のような立派な建物に入ると、入口を入ったところに図書館のカウンターのような受付というか、レジがあって、店員さんが一人いた。昨日とは別の店員さんである。

「いらっしゃいませ」

「こんばんは」

「初めていらっしゃったのですか?」

こんな時間に一人で来るなんて、不審な人間だと思ったのだろう。

「いえ、昨日も来ました。…じつは日本から来ました」

「日本からですか!!??韓国語がお上手ですね」まさか日本人が来るとは思ってもみなかったのだろう。

「いえ、少ししゃべれるだけです」

「ご旅行ですか?」

「ええ、まあ。こちらはできて間もないんですか?」

「はい。今年の8月29日にオープンしました。…どのあたりが気に入られたんですか?この空間でしょうか、それとも本?」

「両方ですよ。空間も気に入ったし、本も好きなもので」

「ここの支配人は、ソウルの仁寺洞(インサドン)で稀覯本の店を開いていたんです。だからほら、ここにも稀覯本があるでしょう」

そう言って、受付の後ろのガラス張りの部屋を指さすと、そこに稀覯本が並べられていた。あまりに貴重で、一般の客は自由に中には入れないらしい。

さっそく店内をまわる。1階と2階に本が並べられている。買いたいと思う本はとくにないのだが、見ていて飽きないのである。

2階の本棚を見ていて、あの雑誌の復刻版を見つけた。

Photo

雑誌「少年」の復刻版ですよ、こぶぎさん。

価格は4冊で30万ウォン也。

あっという間に1時間半がたっていた。

「どうもありがとうございました」

「また来てください」

さて、また来ることがあるだろうか。

「本の村」でも「本の家」でもない。

めったに来ることができないところだから、ここは「本の楽園」である。

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コメント

なんの因果か、簿記受験生のお世話をすることになった。

「貸方」だの「借方」だの、「しーくりくりーしー」だの、

せっかく、にわか勉強をしたので

クイズのマンネリ化を打ち破るべく、新傾向のクイズを出題する。

-------

(第1問)当ブログ資料と下記の追加資料を使って、平成28年の10/17~10/20までの鬼瓦商店の取引について仕訳帳を作成しなさい。

(追加資料)
・素穀酒の費用は84,000ウォンとする
・宅配チキンの費用は15,000ウォンとする
・豆腐定食の費用は18,000ウォンとする
・取引はすべて現金払いとする


投稿: 新傾向こぶぎ | 2016年10月21日 (金) 19時55分

(答え)

H28     摘要    貸方  借方
-----------------------------------------
10/17 (飲食費)   18,000
      (未払金)     18,000
-----------------------------------------
10/19 (飲食費)   15,000
      (未払金)     15,000
-----------------------------------------
10/20 (交際費)   84,000
      (未払金)     84,000
-----------------------------------------
10/20 (仕入)    300,000
       (現金)    300,000


解答してみると、大して面白くない。

まあ、この段階で41万ウォン超の赤字なので、もっと古本を仕入れて売りさばき、売上を増加させないと、そのうち倒産するけど。


では、こんな問題ならどうでしょう。


(第2問)以下の資料を読んで仕訳しなさい。

鬼瓦商店はチュクマウル商店から商品300,000ウォンを仕入れ、こぶぎ商店振出しの通行手形を裏書譲渡した上で、残額は小切手を振り出して支払った。当座預金の残高は90,000ウォンで、銀行とは限度額200,000ウォンの当座借越契約を結んでいる。

投稿: 新傾向こぶぎ | 2016年10月22日 (土) 02時01分

(答え)

  (貸方)       (借方)
仕入  300,000  当座預金 100,000
           当座借越 200,000

ただの当座借越の仕訳問題と思って、借方に「受取手形 10,000ウォン」を計上してしまいそうだが、

「通行手形」の裏に名前を書いて取引先に渡したところで、怒られるだけで1銭にもならない。ひっかけ問題である。

結局、全額を小切手で振り出すことになるが、当座預金残高と当座借越分を足しても10,000ウォン不足しているので、不渡りとなるから、鬼瓦社長はすぐに夜逃げした方がよい、というオマケつき。

この面白さ、伝わるかなあ?

ミスター梅介の法律漫談があるのだから、「簿記漫談」だってあってもいいでしょ。

投稿: 新傾向こぶぎ | 2016年10月23日 (日) 12時21分

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