またまた旅の空でした
11月13日(日)
もともと僕は引きこもり体質で、できることなら誰とも会わず1日を過ごしたいといつも思っている。
しかし実際はそういうわけにいかず、むしろ知らない人や気を使う人たちと無理やり話をしながら、関係を作っていくことがもっぱらの仕事になってしまった。
そういうことが苦にならない人が本当にうらやましいのだが、僕はそういうことが苦にならないようにふるまわなければならないのである。
この2日間は、旅先でそんな仕事ばかりしていて、すっかり憔悴してしまった。
(もう人と会うのはまっぴらごめんだ…)
午後2時、すべての仕事が終わり、出張先をあとにした僕は、ある場所に立ち寄ることにした。
先日同僚から、ある場所で面白い展示をやっていると聞き、調べてみると、今日がその展示の最終日である。
午後2時にこの出張先の最寄りの駅から電車に乗れば、ギリギリ、開館時間に間に合うことがわかった。
そういえば、その場所に行く直通の電車があったはずだと思ってスマホで調べてみると、それよりも3つの鉄道会社の電車を乗り継いで行った方が時間的に早いことがわかった。
電車を乗り継いで、4時前にその場所に到着した。
むかしの版木が並べられた展示の中の一つに、版木の裏面をわざと展示しているものが、一点あった。
そこには、むかしの人の落書きが描かれていたのである。
「いまいましい。摺にくし」
「こんなしごといやなり」
なんとそこには、仕事に対する愚痴が書かれていたのだ。
この落書きと対面をはたした僕は、すっかり安堵して、そのはす向かいにあるいつものカフェに立ち寄ったのであった。
幸い、気まぐれな店主は、今日は店を開けていて、すっかり腹ぺこになった僕はチキンバターカレーとミニコーヒーを堪能したのであった。
さて、今回の出張先と、そこから電車を乗り継いで落書きを見に行った場所というのは…。
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コメント
週末、小さな映画祭へ行った。
目玉となっていた昨年台湾で最もヒットした青春映画は、既にDVDを持っているのでパス(でも、よい映画です)。
代わりに「ニーゼと光のアトリエ」を見た。
http://maru-movie.com/nise.html
1940年代のブラジルの精神病院で、現在の芸術療法や動物介在療法にあたることを始めた女医の話だった。
ココロヲ動かす、よい映画だった。
ユングが生きていた時代はまた、ロボトミー手術や電気ショック療法が全盛だった時代でもあったというのも気を引いたが、
吹きだまり的に注目すべきは、ブラジルの「ハッピーバースデー・トゥーユー」は現地の言葉で歌われる、というシーンだろう。
さて、この映画祭の開催地から新幹線で40分で行ける県庁所在地と、70分+バスor在来線で行けるまちかどと言えば…。
投稿: 私のこぶぎ時代 | 2016年11月17日 (木) 09時16分
なんと、映画祭の場所は、私が2年前に1階のフリースペースで講演会をした、あの建物ですな。最後のクイズの意味するところがよくわからない…。
投稿: onigawaragonzou | 2016年11月18日 (金) 01時30分
さて、ここで問題です。
わたくしは、本文記事の写真に写りこんでいる看板の文字をどう読み間違えたがために、ついこの間、現場検証してきたばかりのふきだまり聖地を当てられなかったのでしょうか?
投稿: きつつきこぶぎ | 2016年11月18日 (金) 17時00分
当てられなかった理由を当てろという、いよいよ難解なクイズになってきたぞ。
投稿: onigawaragonzou | 2016年11月21日 (月) 01時20分