ついに恐れていたものが来た
11月23日(水)
祝日である。
この日の予定は、午後5時から、卒業生2人と都内で久しぶりに会うことになっていた。
そして翌日は、朝5時に家を出て、またまた韓国出張である。
午前中、腰の左後ろあたりが痛み出す。
(寝冷えかな…?)
それにしては痛い。
お昼頃、痛みがかなりひどくなり、動けないほどである。
(これはひょっとして…)
話には聞いたことがある、あの病気だろうか?
病院に行きたいが、あいにく祝日である。
近くに、急病診療所があることを思い出し、バスに乗ったのだが、痛くって座ってられない。
(ああ、俺はここで死ぬのだ)
と思いつつ、バスを降り、痛みで吐きそうになりながら歩いて、午後1時半、ようやく急病診療所に着いた。
待合室にたくさんの人がいて、これでは何時間待たされるかわからない。
(このままじゃ、俺、ここで死んでしまうぞ!)
あまりに痛がっていると、
「鬼瓦さん、お入りください」
という。
私が痛がっているのを見て、看護師さんが、
「これまで”石”をやったことあります?」
と聞く。やはり、痛がっている姿を見ただけでわかるのだろう。
「いえ、ありません」
「では、採尿しましょう」
診察室内のトイレに入り、おしっこをすると、真っ赤な色である!
ひえぇぇぇぇ~!!!!
それと、なにか”埃”のような異物が出てきた。
(ああ、俺はいよいよここで死ぬんだ)
尿を入れた紙コップを看護師さんのところに持っていくと、
「測定するまでもありません。肉眼でわかりますね。血尿です」
「け、け、け、血尿!!!」血尿と聞いただけで卒倒しそうになった。「で、でも先生。痛みが嘘のように取れました」
「石が出たのかしら」
「そういえばさっき、埃のようなものが出てきて、便器の中に入っていきました」
「じゃあ出てきたんですね」
「…ということは、先生…」
「尿管結石ですよ!」
出た!恐れていた尿管結石である
その病名だけは口にしてほしくなかった!
ああ、俺は痛風だけじゃなくこの病気ともこれからつきあっていかなければならないのか…。
それにしても俺は、痛風と結石という、中年男が苦しむ二大「かかっても死なないし、死ぬほど痛いのに自分が悪いと思われがちで誰も心配してくれない病」の両方にかかってしまうとは、因果なことである。
午後2時頃、診療が終わった。
このまま痛みが治まらなかったら、5時からの約束はもちろん、明日の韓国出張までご破算になるところだった。
それにしても俺の体は不思議である。まるでスケジュール帳のように、空いた時間に病気になりやがる。
体をいたわりながら都内に行き、久しぶりに2時間ほど、卒業生の2人と喋った。
この2人を見ていると「ザ・青春」という感じがするんだよなあ。
で、翌日(24日)。
朝4時に起き、5時過ぎに家を出て、羽田空港からソウルに向かう。
…というわけで、またまた旅の空です!
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第3位 To:Who
第2位 Stone Bind
第1位 子曰。痛風結石。(『論語』)
投稿: Go Boogie | 2016年11月25日 (金) 09時57分