それがどうした
11月12日(土)
またまた旅の空です!
会合の席で、ある方が私に言った。
「○○君が、××賞を取ったぞ」
○○君、というのは、私と同世代の仲間の一人である。
「そうですか」
「知らなかったのか」
「ええ」
「ダメじゃないか!ニュースに出ていたぞ」
その方は、私がそのニュースを知らなかったことに驚いていたようだった。
「最近出張続きで、ニュースなんてみていなかったもので…」
と言い訳をしたが、そもそも私は、その賞になんぞまったく興味がない。
「年末にお祝いの会でもしようという話が出ている」
「そうですか…」
その賞をもらうと、この業界ではハクがつくらしい。
だが、それがどうした、という感じである。
その賞は、「有識者」が選ぶ賞なのだが、私の見立てでは、その○○さんの作品は、いかにも有識者受けする作品で、おそらく賞を取るだろうと思っていたので、さほど驚くべきことではなかった。
むしろ僕からすれば、その作品は、○○さんの悪い面が出てしまっているなあと思い、あまり評価をしていなかった。
つまり評価というのは、そういうものである。
その方は私に、「君もがんばれ」的なことをおっしゃってくれたのだが、私は、逆立ちしたって有識者に評価される作品なんて書けないし、書こうとも思わない。
そんな評価なんぞ、私にとってはどうでもよい。
有識者にさえその価値がわからないところに価値を見いだすことこそが、自分にとっていちばんワクワクすることなのだから。
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