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立食パーティーの憂鬱

一般論として書くんだけど。

立食パーティーというのが、大の苦手である。

みなさんは、立食パーティーを、どうやってやり過ごしているのだろう?

以前にいわれたアドバイスは、

「最初のうちに料理をたくさん食べて、おなかを満たしておくこと」

ということだった。

最初からいろいろな人と話し込んだりしていると、最終的に料理を食べるチャンスを失ってしまうから、いつでも臨戦態勢に入れるように、あらかじめお腹を満たしていくことが重要なのだそうだ。

最近はそのアドバイスを守って、最初にスタートダッシュで料理を食べるようにしているが、しかしそれもあまり度が過ぎると、

「あいつ、すげえがっついて食ってやがる…」

みたいに思われるかも知れないと思い、つい、遠慮したりしてしまう。

あと、どんなタイミングで人に話しかければいいの?

私自身は、話しかける価値のない人間なので、向こうからこちらに話しかけてくるなんてことは、まずない。

かといって、私から話しかけるほどの勇気も持っていない。

ただありがたいことに、誰にでもまんべんなく話しかけてくれる人がいて、話しかける価値のない私のような者にも、話しかけてくれたりする。

そういう人と話をしているとき、あることに気づいた。

その人は私に話しかけてはいるのだが、途中から、その人の視線が、私ではなく、別の方に向いているのである。

私と話しながら、次に話すべき相手を探しているのだ!

で、ちょうどいい頃合いに、

「ではまた」

とかなんとかいいながら、別の人のもとに駆け寄っていく。

なるほど、立食パーティーの極意は、話をしながら、次に話すべき候補者を目で追うことが重要なんだな。

そうすれば、途切れなく会話を楽しむことができるというわけだ。

立食パーティーも後半になると、ほとんど話しかけてくれる人もいなくなり、自分から話しかけるべき人もいなくなる。

こうして手持ちぶさたになる時間が、私にとっては「軽く死にたくなるとき」なのだ。

立食パーティーをやり過ごすことができる人は、本当に尊敬する。

そしてこんなことを考えている私は、大人として失格である。

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