ザ・コラム
小田嶋隆さんの『ザ・コラム』(晶文社、2016年)は、これまで小田嶋さんが書いた数え切れないほどのコラムの中から、選りすぐりのコラムを集めたと言うだけあって、実に小気味よい文章が並んでいる。
一番最初の「天国への団塊」は、団塊の世代に対する徹底的な批判が書かれていて、実に小気味よい。
小田嶋さんは、「団塊の世代」より少し後の世代で、私は「団塊の世代」よりも一世代ほど後の世代だが、思うところは、小田嶋さんと全く同じである。
「アレですね。永遠の勝ち組。年金踏み倒しを武勇伝として語ってしまえるメンタリティー。やんちゃ、ちょい悪を肯定的な資質として自慢できちゃう集団的厚顔無恥。徒党組んだら勝ちだからな。この国は」
この文章で、私がなぜ、団塊の世代が嫌いなのか、溜飲が下がる思いがした。
団塊の世代が酔っ払って徒党を組むと、タチが悪い。
どうしてああやって傍若無人にふるまえるんだろう?
明らかに飲み屋の店員さんが迷惑してるぞ!
…と思いながら、その団塊の世代たちの同調圧力に屈して飲み会に参加してしまう自分が、実に情けなくなる。
しかし、だ。
私たちの世代もまた、他人様のことは言えないぞ。
いつだったか、飲むと「ガッハッハ」になる人がいて、言わなくてもいいことを大きな声で言ったりする。
「いい時に職場を移ってよかったねって、みんなに言われるんですよ、ガッハッハ」
と、いまその職場につとめている人に向かって誇らしげに言っていた。
その職場で苦労をしている人からすれば、たまったものではない。
(よくそんなこと言うよなあ…)
私は絶対にそんなことは言わないぞ、と肝に銘じたのであった。
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コメント
ゾフィーヨ。
チチハコノウルトラホンヤクブンタイガキニイッチャッタゾ。
ナニシロオマエノナヲヨブダケデブンイヲテンカンシヨウイニタテナオシガデキルカラダ。
ソフィーヨ。
ホラネ。
ジツハライネンノジュギョウデエイガヲミルジカンヲフヤソウトオモウノダガ、
コウドウカガクニカンスルエイガヲスイセンシテモラエナイカ。
ヒツジタチノチンモクトカエストカアルニハアルガ、
オッカナクテシンニュウセイニミセルニハハバカラレル。
ガクセイニキクトフルイエイガデムラハチブトイウノガアッテ、
ジョシュノコバヤシクンモゲキハンノサッキョクカニキョウミシンシンのヨウダガ、
ナニシロフルスギテエイゾウガニュウシュデキナイ。
ゾフィーヨ。
フルイエイガトナレバオマエノデバンダロウ。
ディーブイディーニナッテイルカ、ヒカリノハヤサデオシエテホシイ。
ワカラナイバアイハカンコクカタイワンノラブコメエイガカラエランデモイイヨ。
投稿: 教えてこぶぎ | 2016年12月 6日 (火) 10時05分