この世界の片隅に
昨年の元旦は、「スターウォーズ フォースの覚醒」を見に行ったが、今年は「この世界の片隅に」である。
ライムスター宇多丸さんが、昨年のシネマランキングで1位をつけていたので、これはぜひとも見に行かねばならないと思ったのである。
結果、号泣である。
宇多丸さんの述べるとおり、映画史上、屈指の名作である!
私ごときがこの映画を評論するような立場にはないので、たぶん私しか話題にしないだろう話を書く。
エンドクレジットを見ていて、映画の中に一瞬だけ登場する憲兵の声を、栩野幸知(とちのゆきとも)さんが演じていることことを知った。
あと、この映画の広島弁の方言指導も、栩野幸知さんが行っていることも合わせて知った。
栩野幸知さん、といっても、ふつうは誰もピンとこないだろうな。
僕がこの名前を知っているのは、大林宣彦監督の映画にしばしば出ていた役者さんだからである。
俳優のかたわら、劇用刺青師やガンエフェクトコーディネーターとしても活躍している。
大林監督の映画「日本殉情伝 おかしなふたり ものくるおしきひとびとの群」(1988)では、役者として出演しているかたわら、劇用刺青師としても活躍した。
めったに名前を見かけることがなかっただけに、「この世界の片隅に」のエンドクレジットで名前を見かけたときは、ちょっと感慨深いものがあった。
でも、なぜこの映画に声の出演をしたのだろう?と思って調べてみると、栩野幸知さんは広島県呉市の出身なんだね。
呉市を舞台にしたこの映画とは、深い縁で結ばれていたということだろう。
そして栩野幸知さんの方言指導のおかげで、この映画ではリアリティーのある生き生きとしたセリフを聞くことができたのである。
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