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あれはテッサさんだったのか?

2月22日(水)

41zf0kx2eil__sx350_bo1204203200_ひょんさんから、テッサ・モーリス=スズキさんと姜尚中氏の『Doing History』というブックレットをすすめられた。

テッサ・モーリス=スズキさんの本は、酒井直樹氏との共著『レイシズム・スタディーズ序説』(以文社、2012年)を読んで以来、意識的に集めるようにしていたが、この本は知らなかったので、さっそく読んでみた。

テッサさんの専門は日本思想史だが、韓国のこともずいぶん書いているなあ、と思いながら読みすすめていて、ハタと思い出した。

以前、「ソウルの焼き肉屋さんで待ち合わせ」というエピソードを書いた。

2001年の夏、「前の前の職場」に勤めていた頃、同僚だったOQさんの引率する学外実習にくっついて、韓国に行った。OQさんと韓国を一緒に旅行するのは、このときが初めてだった。

ソウルに着いた初日の夜、学生たちと一緒に焼肉屋で夕食をとることになった。そのときOQさんが、「これからみんなで行く焼き肉屋さんで、人と待ち合わせをしているんだけど、その人も合流してもらっていいかな?」というので、「いいですけど、どなたです?」と聞いたら、「酒井直樹さん」と答えて、ビックリした、という話。

なにしろ、本で読んだことのある、私にとっての有名人だったからねえ。目の前でOQさんと議論しているのをみて、現実ではないような気がしたものである。

以前には書かなかったが、実はそのとき、もう一人、酒井さんと一緒に来た方がいた。

そのことを、はっきりと思い出した。

欧米系の女性の方である。年齢は、酒井さんよりちょっと下くらいだったか。

日本語でコミュニケーションをとっていたと思う。

酒井さんのご家族とかお身内の方というわけではなく、同業者の方だった。

一緒に来ていたあの方は誰だったのか?

ひょっとして…あの方は…

テッサ・モーリス=スズキさんだったのではないだろうか???

私の中で、その仮説がどんどん大きくなっていった。

酒井直樹さんとテッサ・モーリス=スズキさんとは、一緒に仕事をする機会が多いようで、共著も何冊かある。関心を共有しているので、会う機会も多く、気心の知れた仲間といったところだろう。

それにテッサさんは、日本だけでなく、韓国にも何度も訪れているようである。

なぜ、酒井さんとテッサさんが韓国にいたのか?

たまたま、国際会議かなにかに招待されて、お二人がソウルに来ていたのではないだろうか。

何らかの国際会議だったとしたら、お二人がそろって韓国にいるというのも不思議なことではない。

その情報を知ったOQさんが、酒井さんとテッサさんに連絡を取ったのではないだろうか。

当時の私は、酒井さんの名前は知っていたものの、欧米系の女性のほうには何の予備知識もなかったので、関心もなく、名前を覚えようとも思っていなかったのである。

つくづく、自分が無知であることが悔やまれてならない。

あの欧米系の女性は、テッサさんだったのか?

当時の手帳をめくって調べてみると、ソウルの焼き肉屋さんでこのお二人と食事をした日が、

2001年7月11日(水)

であることが判明した。

この日に、テッサさんが韓国にいたという事実があったならば、あの女性がテッサさんであった可能性はきわめて高いのだ。

しかし残念。これ以上はわからない。

OQさんが生きていれば、「あのときの女性は、テッサさんだったんですよね?」と、直接確かめることができたんだがなあ。

OQさんの命日が近いので、久しぶりにOQさんの思い出を書いてみた。

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コメント

この16年で、鬼瓦さんの視野もずいぶん広がったということですね。それにしてもそんな昔の手帳がすぐ出てくるところがスゴイな。
この本に出てくる、テッサさんをして天才と言わしめた早生した歴史家に興味を惹かれて本を買おうとしましたが、品切れだった…。いずれ見つけたら読んで報告します。それにしても読むべき本がたくさんありすぎて手が回りません。手分けして読んで報告しあいませんか。あっそういうのを「研究会」というのか(笑)。

投稿: ひょん | 2017年2月23日 (木) 11時40分

職場での気が重い書類書きから逃避するために、本は読まなきゃいけないし、ラジオは聴かなきゃいけないしで、原稿がまったく進みません。

投稿: onigawaragonzou | 2017年2月24日 (金) 00時50分

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