気温が2度低い町
4月27日(木)
W君の依頼で、「前の勤務地」にあるW君の職場に行く。
W君は、「前の職場」の教え子ではなく、「前の職場」の近くにある「丘の上の大学」の学生で、僕がそこで週に一度授業を持っていたときの学生だった。言ってみれば教え子である。
教え子から仕事の依頼が来て、ともに仕事をするというのは、実に感慨深いことである。
朝、W君の職場の最寄りの駅(無人駅)に着くと、W君が車で迎えに来てくれていた。
「この辺は、まだ桜が咲いてるねえ」
「ここは、市内よりも2度ほど気温が低いんです。市内の桜はもう散ってしまったけれど、ここはまだ咲いているんです」
「なるほど」いい時期に来たものだ。
W君の職場に着いた。
「Uさんが帰ってきてますよ」
職場のみなさんが口々に言う。
同い年の盟友・Uさんの職場でもある。彼は2年ほど隣県の支援のための仕事をしていて、この4月に帰ってきたのだ。
「さっそく賑やかになりましたよ」
職場のみなさんが口々に言う。
そうか。
Uさんは、寅さんなのだ。
たまに柴又の家に帰ってきて、引っかき回して、またふらりと旅に出て行く。
いないと寂しいが、いるといろいろな意味で賑やかになる。
また少ししたら、Uさんは職場から少し離れたところで仕事をするのだという。
まるでフーテンだな。
今日は1日、慌ただしかったので、Uさんとも二言三言、言葉を交わすだけだった。
あっという間に帰る時間となった。
「なんだよ、もう帰んのかよ」
「また来るから」
「今度はうちに泊まっていけよ。俺がいなくても、夜に来て勝手に寝ててもいいからさぁ。車も2台あるから、使いたいとき使っていいよ。たぶん家族も許してくれるだろうよ」
その言い方もまた、寅さんである。
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