新・黒い霧
憂鬱なニュースばかりだな。
松本清張が生きていたら、『昭和史発掘』なみのシリーズものが書けるのではないか。
世界的な体育大会招致のための賄賂疑惑とか、
学校の設置認可をめぐる不可解な動きと組織ぐるみの隠蔽工作とか、
再稼働を強引に推し進める人たちのさまざまな利権とか、
暗黒社会へと転落する契機となりうる法律の制定をめぐる大臣の意味不明な答弁とか、
大国に対する過剰な追従政策を進めた結果、国内の特定の地域に理不尽な負担と犠牲を強いるだけでなく、反対派を暴力で弾圧することに躊躇しない権力とか、
やんごとなき一家の継承問題をめぐる、特定のイデオロギーをもつ人たちの世論誘導とか、
残すべき記録をいとも簡単に廃棄することを堂々と公言するトップ官僚とか、
違法性の高いカネの授受が行われた可能性がきわめて濃厚であるにもかかわらず、閣僚という理由でいとも簡単に隠蔽されてしまうとか、
「ならず者国家」の不始末を自らの政権維持に利用する現政権とか、
最高権力者をめぐる宗教スキャンダルとか、
狂信的なイデオロギーを草の根的に広めていく組織と、票になるという理由でそれにどっぷりとかかわる政治家たちとか、
最高権力者の腹違いの兄が怪死するとか(あ、これは別の国か)
…とまあ、ニュースにまったく疎い私ですら、これだけの「黒い霧」が、今の社会にかかっている。
時代は今、『昭和史発掘』がターゲットにした時代と、うり二つなのだ。
松本清張のような強烈な筆力を持つ作家は、現代ではもう望むべくもないから、複数の作家で、松本清張の『昭和史発掘』や『日本の黒い霧』に匹敵するようなシリーズを作れませんかねえ。
何人かでよってたかって頑張れば、松本清張1人分くらいの力になると思うのですが…。
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コメント
そういう風に書くと、執筆共謀罪で御用だ!
などど暇に任せてコメント執筆するここは駅の待合室。
新幹線乗りすぎの旅の最中です。
投稿: 待合いこぶぎ | 2017年5月20日 (土) 09時03分
日韓新幹線を乗り比べると、日本は無料wifiが車内で使えないので暇である。車内も広そうに見えるがそれほど座席も大きくないし。
さて夏のような暑さの中、橋を越えてたどり着いた町は、予約した宿と目的地が東西に離れていた。
地図を見ると歩けそうだがこちらの人に道を聞くと、歩くのは大変と、バスを勧められる。
そのバスの便も悪くて、時刻表の紙を何枚ももらった。
帰りはそのバスもなくなったので歩いて帰った。
こちとら昨日、とあるブログに感化されて、人生の指針が分かる美術館に行って来たばかりだから、方向感覚には自信がある。
閉館10分前だったので、ラジオ番組名みたいな美術展は入らなかったけど、ロビーに飾ってあるピカソやシャガールは無料で見てきたし。
それはとまれ、町の人にいわれた通り、歩くと1時間ほどかかった。昼の日差しの下だと応えただろう。
それにしても大きな町なのに、なんかのんびりのっぺりした町だ。
今回は橋を渡る前に容器がユニークな駅弁を買ったのでこちらの名物を食べずじまいだから、余計に印象が薄いのだろう。
そういえば宿に戻る途中、繁華街で全国チェーン書店の本店に行き当たった。支店と違って、昔の町の本屋みたいな感じがいい。
このくらいでわかったかな?
投稿: 旅人こぶぎ | 2017年5月21日 (日) 04時22分
「新幹線に乗る」…おそらく新幹線を乗り継いだのだろう。
「橋を渡る」…新幹線の駅から在来線に乗り継いで、橋を渡ったと思われる。
「予約した宿と目的地が東西に離れていた」…?
「地図を見ると歩けそうだがこちらの人に道を聞くと、歩くのは大変と、バスを勧められる」…大きなヒントのようにも思えるが、よくわからない。
「大きな町なのに、なんかのんびりのっぺりした町だ」…これも大きなヒントのように思えるが、わからない。
「橋を渡る前に容器がユニークが駅弁を買った」…桃の形をした駅弁か?いや、蛸壺型容器の駅弁の可能性もあるぞ。
「宿に戻る途中、繁華街で全国チェーン書店の本店に行き当たった。支店と違って、昔の町の本屋みたいな感じがいい」…「本ならなんでもそろう」ところだろうか?もしそうだとすると、この書店は、1つの町に「本店」「総本店」「本店新館」「南本店」と、「本店」と名の付く店が4つもある。宿泊した場所というのは、その町のことだろうか?
ただ、目的地がわからない。
投稿: onigawaragonzou | 2017年5月21日 (日) 23時04分
桃正解。
朝5時半の出発前にうどんにありつけた。
これからまたこれにて新幹線に乗るのでこれで。
投稿: 旅人こぶぎ | 2017年5月22日 (月) 06時49分