講演行脚、これにてお開き!
6月25日(日)
今週3つめの講演を、なんとか乗り切った。
イベントが始まる前や休憩時間、そして終了後に、何人かの人が入れ替わりに私のところにやって来た。
まずは、「前の勤務地」で働いているYさん。ついこの前の4月も、調査のためにYさんの働く職場に出張したばかりだった。
「ここまで来るのに、車で4時間かかりました」という。
次に、「前の前の職場」の初代教え子だったMさん。今はこの県の隣にある、日本海側の県に住んでいる。
「ポスターで先生の名前を見つけて、午前中の防災訓練を終えて、車で2時間かけてきました」
嬉しいかぎりである。
それだけではなかった。
かつて、この県内で一緒に調査したことのある方たちが、何人か来ていた。
「先生、覚えていますか?17年くらい前にうちに調査に来てくださった…」
「ああ!覚えてます!ご無沙汰しています」
「先生、覚えていますか?5年ほど前にうちに調査に来てくださった…」
「もちろん覚えていますよ」
と、そんなふうに挨拶を交わしながら、何人かと再会した。
今でも思い出して、足を運んでくださったことに感謝した。
さて、肝心の講演の内容だが。
終わったあとに、地元の専門の先生からアドバイスをいただいた。
「話は面白いが、地元の人にとってはどうだろう。僕みたいに地元の人と一緒に活動している者からすると、地元の人に本当の意味で還元できるような成果を発信しなきゃダメだよ。もっと寄り添わなきゃ」
「はぁ、そのとおりです」
自分の講演内容が、いつも頭でっかちで自己満足のものであることは、自分でも心得ていたので、常に信念をもって実践しているその先生のアドバイスは正しかった。
しかし、知的好奇心を喚起することも、「地元の」方々を奮起させる原動力にはならないだろうか?
…と、少し反論しようと思わなくもなかったが、体調が悪いとそんな気も起こらず、その先生の説く正論にただただうなずくしかなかった。
まあそんなことよりも、いろいろな人と再会できたことを喜ぼう。
イベント終了後、「前の前の職場」の初代教え子のMさんが、帰り道だというので、「新幹線のとまる駅」まで車で送ってくれた。
帰り道、いろいろな話もできたし、予定より1本早い新幹線で帰ることもできた。
今日のような体験をしたときに、いつも思う。
「過去に会った人はすべて、自分にとっての財産である」
と。
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