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メールの暴力

7月25日(火)

同僚と話していたら、同僚が「メールの暴力」という表現を口にした。

ここでいう「メール」とは、職場などの仕事関係のメールのことである。

毎日、こっちの体調とは関係なく、膨大な量のメールが来る(、というのはちょっと大げさか)。

しかも、韓国からも問い合わせのメールが来たりする。

それらに応えているだけで、多くの時間を消費する。

とくに体調が悪いときは、たった1行の返事を書くだけでもしんどい。

いや、私は昔気質の人間だから、たった1行の返事を書く、という芸当ができないのだ。

韓国語のメールの場合はなおさらである。誤解が生じないように、噛んで含めるような表現で返信しなければならない。

先方は、私の体調の善し悪しに関係なく、メールで仕事の指令をしたり、あるいは私にいちいち指示を仰いだりする。

ま、先方は、私がどれだけ体調が悪いのかわからないわけだから、致し方ないのであるが。

それに考えてみれば、私も他人の迷惑を顧みず、メールで依頼をしたり問い合わせをしたりしているのだから、同罪といえば同罪である。

以前にも書いたことがあるが、たとえば、

「○月×日のご都合はいかがでしょうか?」

とメールが来て、

「その日は大丈夫です」

と返信すると、

「では、お時間は何時にしたらいいでしょうか、ご都合のいい時間を教えてください」

と来る。

「午後ならば何時でも大丈夫です」

と返信すると、

「では、13時ということでよろしいでしょうか」

このあたりで、もう疲れる。無視していると、またメールが来て、

「以前のメールで13時ということでご連絡さしあげましたが、それでよろしいでしょうか?」

「それでいいです」

と返信すると、

「ではどこにうかがえばよろしいでしょうか」

「私がそちらにうかがいます」

「では、私どものところにおいでいただくということでよろしいでしょうか」

無視していると、

「私どものところにおいでいただくということでよろしいでしょうか」

と念押しのメールが来る。

もうここまで来ると、

「いい加減にしろ!」

と思う。

なぜ、質問を小出しにしてくるのか?

それに、なぜいちいち指示を仰いでくるのか?

一つ一つは短い返信であっても、塵も積もれば…の世界である。体調の悪いときはとくに。

なるほど、これを「メールの暴力」というのだな、と、今日、同僚の言葉を聞いて、あらためて思った。

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職場の出来事」カテゴリの記事

コメント

基本的に相手の配慮不足でしょうが、LINEコミュニケーションの影響もありそうですね。結びもなく唐突に終わるメールも増えました。
逆に、冒頭に「いつも大変お世話になっております」と文字通り判で押したように書いてあるメールも嫌じゃないですか。あれを見るたびに、そんなことみじんも思ってないやろ!世話なんかしてへんで!と軽くうんざりしてしまいます。あれもまた、一種の無神経ですね。

投稿: ひょん | 2017年7月26日 (水) 09時41分

日頃、たいしてお世話になっておりません。

さて、シンプルメモ帳というアンドロイドアプリを使うと、このように、ただスマホに向かってしゃべるだけで、無駄に長いメールが簡単に音声入力で作成できます。

ブログの下書きにもお試しあれ。

投稿: コメントの暴力(こぶぎ) | 2017年7月26日 (水) 10時19分

ずっと以前、韓国人の留学生のチューターをやっていたときに、その留学生が年賀状に「いつも大きなお世話になっております」と書いていて、(たしかに大きなお世話ばかりしてるよなあ…)と思った記憶があります。

投稿: onigawaragonzou | 2017年7月28日 (金) 21時51分

滞米生活が長かったある宇宙物理学者がT大に移籍した時、「昔日本でお世話になった方々に、ちょっとお礼参りに行って来ます」と言って周囲の人々をギョッとさせたとか。ご本人が書いていました。

投稿: ひょん | 2017年7月29日 (土) 00時02分

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