絶対に笑ってはいけない親戚の話
7月10日(日)
絶対に笑ってはいけない、というルールを課しているため、テレビをほとんど見ていない。ラジオも荻上チキとか、ニュース番組しか聴かない。
すると面白いもので、「笑い」に対する免疫力が低下してくるのだ。
ちょっとしたことで笑いが止まらなくなってしまうのである。
動画サイトにあげられている「秘書に対する政治家の暴言をサンプリングして、笑点のテーマ曲にリミックスする」という動画をうっかり見ようものなら、自殺行為である。
あ、これは笑いの免疫力が低下してなくても爆笑するか。例えが違った。
ふだんならば面白くも可笑しくもない話が、可笑しくて仕方なくなってしまうのである。
母が私に、親戚のおじさんの話をした。
「サワラのおじさんがねぇ」
「サワラのおじさん」といっただけで、サワラのおじさんの顔が浮かぶ。
「サワラのおじさんがねぇ、毎晩、夜中に8回もおしっこに行ってたんだって。毎晩毎晩夜中に8回もおしっこに行ってたら寝る時間がないよ!ということになって、病院に行ったそうよ」
ふだんならば、面白くも可笑しくもない話である。だが笑いの免疫力が低下している私は、サワラのおじさんが床(とこ)についたも思ったらすぐにトイレに立つという行為を何度も繰り返している姿を想像したら、急に可笑しくなり、笑いが止まらなくなった。
「やめてくれ!苦しい!もうそれ以上言うな!」というと、母はますます調子に乗り、さらに話を続けようとした。
「で、病院に行ったらさぁ…」
「ひぃー!やめろ!く、苦しい!お願いだからもうそれ以上何も言うなー!」
母はかまわず話を続け、私は地獄に堕ちた。
しかも私の頭の中で「サワラのおじさんが夜中に8回もおしっこに行ったのよ」という言葉が何度もリフレインされ、そのたびに「思い出し笑い地獄」に堕ちてゆく。
「ひぃー!苦しい!もうやめろ!それ以上言うな!」と、私はのたうちまわった。
「わかったわかった、もうやめるから…。そういえばこの前、イタバシのおばさんがはじめてスマホを買ったのよ。そうしたらね、…フフフッ」
「やめろー!俺を殺す気かー!」。
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コメント
普段からオモシロばかり考えているので、「笑わせるな」と言われると、どうもコメントが難しい。
だが、鬼瓦さんが笑い死にしてはいけないので、心を鬼にして、「笑わない訓練」のやり方を探してみた。
いずれも厳しい訓練であるが、一日も早く笑わなくなるように、お母様を練習相手にして、日夜訓練に励んでほしい。
米空軍儀仗隊・ゴムにわとり我慢テスト
https://youtu.be/Fm3S-KTnRdI
うんこ漢字ドリルめっこ
https://youtu.be/MNMvvMnFuoQ
投稿: こぶぎ訓練 | 2017年7月10日 (月) 01時23分