パク・ヘイルがおじいさんに??!!
まだまだ続く、マニアックな韓国映画特集。
1.「ディープ・ブルー・ナイト」(1985年)
アン・ソンギ演じる主人公ペク・ホビンは、アメリカ永住権を獲得するために偽装結婚をするが、偽装結婚の相手となった韓国人のジェーン(チャン・ミヒ)に本気で惚れられてしまう。
この映画でアン・ソンギは、めちゃめちゃかっこよく、そして最低の男を演じている。同じ80年代の映画で、アン・ソンギ主演の映画「成功時代」を以前に見たことがあるが、やはり同じような男性を演じていた。80年代は、めちゃめちゃかっこよくて、人間として最低な男が、いい男と思われていたの
だろうか。そして80年代のアン・ソンギは、その象徴だったのだ。
いかにも80年代という時代を象徴する映画である。
2.「ウンギョ 青き蜜」(2012年)
老詩人の弟子の若き作家もまじえ、三者の想いが交錯していく。
老詩人が妙に若いなあ、どこかで見た顔だなあ、と思ったら、なんとパク・ヘイルが特殊メイクで70歳の老人役をやっていたんだね。
パク・ヘイルといったらあーた、「殺人の追憶」(2003年)「グェムル 漢江の怪物」(2006年)「極楽島殺人事件」(2007年)「黒く濁る村」(2010年)などに出演した若手中堅実力派俳優ですぞ。
私はひそかに、韓国映画で金田一耕助ものを撮るとしたら、金田一探偵はパク・ヘイル以外には考えられない、と思っておるのです。
その彼が、この「ウンギョ」を撮影したときは、まだ30代だったにもかかわらず、わざわざ特殊メイクをして、老け役を演じさせたのだ。
年相応のおじいちゃんをそのままキャスティングすればすむのに、と思ったが、映画を見ているうちに、
(これは、リアルなおじいちゃんが主役では、リアルすぎてちょっと引くなぁ)
と思い、あえてパク・ヘイルをキャスティングしたことに、納得したのだった。
…さて、今回紹介した2作品を含めて、これまで紹介してきた韓国映画のほとんどが、ハッピーエンドではない。
後味が悪い結末もあったりする。
どうもこれが、古い韓国映画の特徴なのではないか、という気がしてきた。
たまたま私の見た映画が、すべてアンハッピーエンドだっただけかも知れないが。
さすがに、マニアックな韓国映画を見続けて疲れてきたので、ここらでいったんなかじめである。
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ウンギョと言えばキム・ゴウン
キム・ゴウンといえば、トッケッビ新婦
https://youtu.be/Qq2seu8glRM
https://youtu.be/cFp4FJBnjwo
投稿: モクケッビこぶぎ | 2017年7月14日 (金) 23時21分