史上最強の薄幸ヒロインは誰か?
8月12日(土)
インターネットのニュースを見ていたら、
「かつて人気を博した薄幸系ドラマが減少の一途、“薄幸ヒロイン”も不在」
というタイトルのニュース(ニュースか?)を見つけた。
なんとも偶然なことに、私もこの数日、「薄幸ヒロイン」についてあれやこれや考えていたところだったのだ。
…俺はヒマか?
その記事によれば、かつては人気があった薄幸系ドラマが、最近では人気がなくなり、それにともなって、薄幸ヒロインの需要が減ってきたというのである。
では、薄幸ヒロインとはどういう女優か?
その記事によれば、「赤いシリーズ」の山口百恵とか、「高校教師」の桜井幸子とか、さらには裕木奈江とか奥貫薫とか、果ては「家なき子」の安達祐実とか「1リットルの涙」の沢尻エリカの名前まで出ていた。
そしてぶっちぎりなのは、木村多江であり、今は木村多江の1強支配だと、、そのニュースは伝えていた。
木村多江や奥貫薫はまだわかるとしても、そのほかの女優が「薄幸ヒロイン」とは、とうてい呼べない。
私なりの「薄幸ヒロイン」の定義は、
「どんなドラマに出ていても、いつも薄幸そうである」
というものである。
この記事を書いた人は、全然わかってないなあ。
「薄幸系ドラマ」の主役を演じたからといって、その女優が「薄幸ヒロイン」とは呼べないのである!
この点を強く主張したい!
むしろ、主役ではなく、脇役としていろいろなドラマに出て、その女優が出たら、
「ああ、この女優はまた薄幸な人の役だな…)
と思わせるような女優でなければならないのである!
つまり、その女優が出れば「薄幸ヒロイン」であるという、記号化した存在でなければならないのだ!
その意味で、木村多江は、現代の「薄幸ヒロイン」と呼ぶにふさわしいかも知れない。
しかし、私が考える「史上最強の薄幸ヒロイン」は、別の女優である。
それは…
竹井みどりである!
1970年代後半から80年代前半にかけて、竹井みどりがいろいろなドラマ(たとえば刑事ドラマとか)の単発ゲストで出るのをよく見たのだが、いつも薄幸な役柄だった。見ている私も、竹井みどりが出ると、
(ああ、かわいそう…)
と反射的に思ったものである。私にとって竹井みどりは、「薄幸ヒロイン」の記号化した存在だった。
というわけでいまのところ、私の中での「史上最強の薄幸ヒロイン」は、1970年代後半~80年代前半の頃の竹井みどりである!
異論は認める。
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