« 5つのゲラと格闘 | トップページ | まあだだよ »

DTMKS、KBY

そういえば最近全然本を読んでないなあ、と思い、少し前に買ってそのままにしておいた山下洋輔『ドファララ門』(晶文社、2014年)を読み始める。

山下洋輔の自伝なのだが、これが実におもしろい。文章のリズムが心地よく、話題は時空を越えて自由奔放に飛び回る。それでいて中身は濃く、読んでいて映像が浮かぶ。

まるで山下洋輔のフリージャズそのものではないか!

僕は、たった1度だけ、山下洋輔のライブに行ったことがある。高校の頃だったか、大学に入ってからだったか…。

家からさほど遠くない、小さなライブハウスだった。

1人で行ったのか、あるいは高校時代の友人のコバヤシ(いわゆる元福岡のコバヤシ)と2人で行ったのか、そのあたりの記憶も曖昧である。当時、友達といえばコバヤシしかいなかったからね。

まだ読み始めたばかりなのだが、こんな表現が出てきた。

「…ここからはMKの方も多いと思うので、その方々は適当におつきあいいただきたい。ちなみに「エムケー」とは「前に聞いた」「もう聞いた」の略です。あれ、これ前にも一度出ましたね。DTMKS、KBY「だからとっくに前に聞いて知っているんだよ、このバカ野郎!」になってしまった」

僕はこういう表現を出会うとひっくり返って笑ってしまうのだが、まさか山下洋輔は、DAIGOの芸風をパクったわけでもあるまい。ましてや女子高生の間で流行った言葉遊びをまねたというわけでもあるまい。

以前にも書いたように、ローマ字の略語を使ったギャグは、ロビン・ウィリアムス主演の映画「グッドモーニング、ベトナム」(1987年)で使われている。

ローマ字の略語を使う遊びは、決して日本の女子高生が発祥でも、DAIGOが発祥でもないのだ。

もともとアメリカでおこなわれていた言葉遊びが日本に伝わり、バンド仲間の間で業界用語的な言葉遊びとして使われていたのではないだろうか、というのが今回の仮説。

ま、僕はミュージシャンではないから、本当のところはわからない。

一ついえることは、「前に聞いた」をMKと表現することで、バカっぽく聞こえるという可笑しみが、世代や地域を越えて共通している、ということである。

ま、どうでもいい話なのだが。

|

« 5つのゲラと格闘 | トップページ | まあだだよ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 5つのゲラと格闘 | トップページ | まあだだよ »