ハマらない私
人にハマるとか、ハマらないとかって言い方は、一般的だろうか。
「俺、あいつにはどうもハマらないんだよ」
といった場合、「俺はあいつとは馬が合わない」といった感じの意味である。
そういう言い方からすれば、私は、あまり「人にハマらない」タイプである。
あんまり群れを成すことが好きではないのだ。
特定の仲よしグループなんかに入ったりすると、とたんに自分の居心地が悪くなる。
高校時代の吹奏楽部、というのが、まさにそんな感じだった。
吹奏楽部にも、パートによっては仲よしグループみたいなパートがあって、そういう仲よしグループは、今でもSNSなんかでつながっているらしい。
ちなみに我がサックスパートは、ふだんはあんまりそういうつながりはない。
ある時、ある後輩に雑談で、
「来年の春あたりは、母校の近くの桜並木の通りに行って花見でもしたいものだ」
といったら、その後輩が、
「鬼瓦先輩の提案で、来年の春に母校の近くで花見をしましょう」
とSNSで大々的に呼びかけたらしく、それにみんなが呼応したらしい。
結局、その後輩の仲よしグループを中心に、トントン拍子で花見の話が進んでしまった。
そうなるともう、どうぞみなさんでおやりください、という気になってしまうのである。
というわけで、来年の春は、ひっそりと母校の近くで花見をすることにしよう。
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