無事じゃなく終わりました
10月29日(日)
TBSラジオ「神田松之丞 問わず語りの松之丞」で、パーソナリティーの神田松之丞が、毎回、番組の最後に必ず言う、
「今日も無事じゃなく終わりましたけどもね…」
というフレーズが気に入っていて、自分もいつかこのフレーズを使ってみたいと思っていた。
ひょっとして今日がその日か?
はたして今日のイベントは、無事に終わるのか?
心配事が3つあった。
ひとつは、自分の体調の問題。喋っている途中で倒れたりするんじゃないだろうか、という不安。
二つめは、このイベントを企画した、大学時代の1年上の先輩が、よくいえば土壇場で力を発揮するタイプ。悪くいえば土壇場が来るまで力を発揮しないタイプの人なので、この人の仕切りでうまくいくのだろうか、という不安。
イベント前の先輩の様子を見ると、緊張でガッチガチの様子である。
三つめは、台風である。予報によれば、イベントがちょうど始まる時間くらいに、台風が最接近するというのである。午前中からかなりの雨である。
ただでさえ地味な企画なのに、雨が降ったら、お客さんが来てくれないんじゃないだろうか。
不安のまま、イベント開始時間を迎えた。
午後1時15分、イベント会場に入ると、三つめの心配事は杞憂に終わった。230名くらいのキャパの会場に、150名くらいのお客さんが入っていた。
午後1時30分、イベント開始。主催者である先輩の趣旨説明のあと、僕が45分、壇上で喋ることになっていた。
一つめの不安も、なんとか乗り越えた。予定の45分を少し10分ほどオーバーして、喋りきった。
そして、二つめの不安についても、ほぼ解消されたといってよいだろう。土壇場で吹っ切れたのか、シンポジウムでの先輩の司会ぶりはかなり強引で、時折僕にムチャブリな質問を投げかけたが、そこはそれ、なんとか乗り切った。
ということで、午後4時15分、予定の時間を少し過ぎて、イベントは無事に終了したのである。
控え室に戻り、窓の外を見たら、晴れ間がのぞいていた。
(これで安心して帰れる…)
みなさんとお別れして、駅から在来線に乗り、1時間ほどで「新幹線のとまる駅」に着いた。
しかし、である。
新幹線に乗ったとたん、「台風による大雨の影響で、新富士~掛川駅間で運転を見合わせております。再開の目処は立っていません」という車内放送があった。
そうだった。こっちは台風が過ぎ去ったが、関東地方はこれからだったんだ。
「これから少しずつ走り出したとしても、ホームのないところで停車する可能性があります。降りるなら、いま決断してください」
的な車内放送があり、
(これはいよいよ車中泊か?)
と覚悟したが、30分ほどして、なんとか運転を再開した。
だが最終的には60分遅れで到着。最寄りの駅から自宅までの最終バスに間に合いませんでした。
…ということで、今回の旅は、無事じゃなく終わりました。
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