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風俗を語るように政治を語ろう

10月21日(土)

この国を代表するアイドルグループが、昨年末に「解散」した。

5人の男性からなるグループで、芸能界を牛耳る大手芸能事務所に所属していたが、「解散」後の5人の立場は、さまざまだった。

1人は、大手芸能事務所の幹部の覚えもめでたく、体制派を貫いて事務所にとどまった。

1人は、「解散」前から大手芸能事務所のやり方に不信感を持っていたが、今後のことも考えたのか、結局「解散」後も事務所にとどまった。

あとの3人は、「解散」からしばらくして、大手芸能事務所を辞めた。事務所の呪縛から解き放たれ、自由の身になったのである。

大手芸能事務所の方針にしたがう体制派。

大手芸能事務所に不信感をいだきながらも、生き残りのために自分の身を守った残留派。

大手芸能事務所に「排除」されたリベラル派。

テレビ局は、大手芸能事務所の意向を「忖度」して、「排除」されたメンバーの出演番組を打ち切ったり、露出を少なくしたりした。

「排除」された3人のうち、1人は孤高の「無所属」のようで、2人はラジオ番組で共演したりしている。

かくして、5人の置かれた立場は、さまざまになった。

このアイドルグループの「解散」をめぐる一連の動きと、それをめぐる大手芸能事務所やマスコミの対応を見ているとまるで、今のこの国の政治状況を見ているようである。

SMAPは、この国の政治風土の縮図なのだ。

もちろん僕は、「排除」された3人を支持する。

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