1255円也
12月2日(土)
この土日は、本来であれば毎年恒例の「1年で最も気が重い同業者祭り」である。
しかし今年は、いろいろあって欠席することにした。
欠席するとなると、ずいぶんと心が軽くなる。出席しなければならないという重責から、解放されたことによるのだろう。
前回書いた、「戦友の名刺を持って帰る兵隊さんの話」そのものである。
このところ、週末は実家に帰ることにしている。
今日は、実家に置いてある本を整理して、いらない本を古書のチェーン店に買い取ってもらうことにした。
しかし量が膨大すぎて、要る本と要らない本の仕分けが面倒である。
さしあたり、今回はタレント本を中心に、処分することにした。
『ヨンエの誓い』とか、『たけしメモ』とか、『悲しいとき』とか、『最驚!ガッツ伝説』とか、いろいろと面白い本が出てきたのだが、オアシズの『不細工な友情』という本まで出てきた。
とくにオアシズのファンというわけでもないのだが、買った当初はかなり面白く読んだ記憶がある。
しかしもう読みかえすことはないだろうということで、売ることにした。
所ジョージの本も数冊出てきた。とくに所さんのファンというわけでもないのだが、若い頃に買い集めたのだろう。どれもまったく内容のない本だったので、これも売ることにした。
ほかにもいくつか、ばっさりと処分した有名人の本がある。
有名人の書いたエッセイとか対談集って、その有名人のことを好きなときは、必死になって買い集めるけれど、いったん決別すると、まったく関心がなくなり、読む気も起こらなくなるから不思議である。
いかりや長介の『ダメだこりゃ!』とか、伊東四朗の『この顔で悪いか』は、もちろん残すことにした。
そんなこんなで、80冊ほどになり、大きな段ボール箱で3箱分になった。
これを、古書のチェーン店まで車で運び、買い取ってもらうことにした。
「1255円です」
「せ、せ、1255円???!!!」
あんなに必死になって買い集めた本が、たったの1255円である。
首都高速の片道分にもならないではないか!
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