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灰皿探偵

ラジオの友は真の友。

「問わず語りの権之丞」、はじまりでございま~す。

はい、こんばんは、講談師の鬼瓦権之丞でございます。そして目の前に座っているのは、笑い屋のシゲフジ君、ということでね。

僕が出てくるということは、決まって愚痴か被害妄想を口にすることになっていまして。最近その比率が高いんですけれども。

(シゲフジ君の笑い声)

あのー、つくづく思うんですけど、俺、やっぱりSNSとか、LINEとかに向いてねえな、と。

基本、LINEは家族との連絡用にしか使ってませんしね。

つらつら考えてみると、自分が本当に気が合う友人とか、信頼している友人って、SNSとかLINEでつながってないんですよ。2,3の例外を除いて。

だいたい、本当に連絡をとりたいと思う友人と連絡をとるときは、基本、メールですしね。思い立ったときにメールするくらいですよ。ふだんはほとんど連絡をとらなかったりします。

ま、それで十分なんですよね。

先日お話ししましたが、ふとしたきっかけから、高校で同じクラスだった人たちのLINEグループに登録してしまいまして、そこで交わされる会話というか、ノリというか、社交辞令というか、それが自分にはとても苦手なものだってお話をしましたね。

その苦手意識をなんとか克服できるかな、と思ってがんばってみたのですが、やはり克服できませんでした。

(シゲフジ君の笑い声)

自分には「LINEリテラシー」がないことを思い知りました。

(シゲフジ君の笑い声)

もともとは、近々クラス会をやるからという名目で、そのグループに登録することになったのですが、結局、仕事の都合でクラス会には出席できないことになったんです。

で、「ごめんなさい。仕事の都合で今回は欠席ということにさせてください。盛会をお祈りします」とLINEのグループにメッセージを送ったんですよ。

…すると、誰からも反応がない。

(シゲフジ君の笑い声)

いやいや、正確にいえば幹事の人が気を使って「残念だね。この次はよろしくね」という返信をくれたのですが、他の人からは一切反応がない。

(シゲフジ君の笑い声)

よくわかんないけど、LINEグループって、社交辞令の場でしょ?

(シゲフジ君の笑い声)

もはや社交辞令としてすらも声をかけられないという…。

(シゲフジ君の笑い声)

ま、別にそれはそれでいいんですけどね。だったら何で俺は、このグループに呼ばれたんだろうっていう…。

(シゲフジ君の笑い声)

くり返しますけど、グループの中で「冴えない文化系」は僕だけなんですよ!

(シゲフジ君の笑い声)

それはそうと、ってなもんで、すぐあとに何枚か写真が送られてきたんです。昨年9月と11月にみんなで集まったときの写真を送りますって書いてありました。

おいおい、知らねーよ!2カ月にいっぺん集まっていたのかよ!

(シゲフジ君の笑い声)

どうやら毎回、10人くらいの仲よしの人たちが集まっているようなんですね。男女含めて。

もともとの仲よしグループに、部外者である僕が途中から入るのって、むかしっから苦手なんですよ。

「おまえ、何でここにいるの?」って言われそうな気がして…。完全な被害妄想ですけどね。

(シゲフジ君の笑い声)

で、何枚か送られてきたその写真を見ると、居酒屋の半個室みたいなところで、みんなが所狭しと楽しそうに座っているわけです。

で、僕は探偵癖がありますから、

(シゲフジ君の笑い声)

その写真を1枚1枚、くまなく観察するわけです。趣味が悪いですよね。

(シゲフジ君の笑い声)

どの写真を見ても、テーブルの上に灰皿が置いてあって、煙草の吸い殻が何本も入っているんです。

おいおい、この狭い半個室みたいなところで、煙草吸ってるやつがいるのかよ!煙草を吸わないやつも混じっているのに!

…って、僕は驚いたんですよ。

しかも何枚かあるうちの一枚は、参加者の一人がまさに煙草を吸っているときの写真なんですが、その煙草を吸っている人が、なぜか一番奥のど真ん中に座っているんです。

おいおい、煙草を吸う人間が一番奥のど真ん中に座っちゃダメだろ!

というか、煙草を吸わない他の人は誰もそのことに何とも思わなかったのか?

僕はその写真を見て、ちょっとこわくなってしまいました。

もちろん煙草を吸う自由は保証すべきだと思いますし、その居酒屋は煙草を吸っても問題ないお店なんだと思いますよ。僕の友人にも煙草を吸う人はいます。そのこと自体は責めません。

でもこっちとしては、「おいおい、こっちは副流煙を吸って死にたくないぜ」って思ってしまうわけですよ。だって自分の命にかかわることですから。

高校でたまたま同じクラスだった人たちと、自分の命と、どっちが大事かって言ったら、当然、自分の命でしょう。

それに僕は食事を美味しく食べたいと思う人間ですから、そこで少しでも煙草の煙が感じられると、すげー気持ちが萎えるわけです。

気持ちよく食事しようとしているときに、どうして他人の煙草の煙で不快にならなきゃイケないんだ?と。

周りにいた、煙草を吸わない人たちは、なんとも思わなかったんだろうか?

なんかその一点だけで、価値観の違う人たちなのかもなーと思っちゃったわけです。

高校の時の担任だった恩師は、ものすごく過激な嫌煙家でした。まだ、分煙という考え方のない時代から、分煙、ひいては禁煙の必要性をことあるごとに主張していたんです。僕もその恩師の影響を受けました。

その恩師が見たら、どう思うんだろう、と。

ちょっと悲しくなってきました。

…あれ、シゲフジ君、全然笑わなくなりましたねえ。どうしちゃったの?

ということで、ひとっつもオモシロ要素のない、本当の愚痴になってしまいましたけれども。

(シゲフジ君の笑い声)

今日も無事じゃなく終わりましたけれどもね。

今回も、被害妄想全開でしたね。誤解のないように言っておきますが、悪いのはこんなことを考える僕のほうなんです。

(シゲフジ君の笑い声)

番組ではあなたからのメッセージをお待ちしております。お相手は、鬼瓦権之丞でした。ありがとうございま~す。

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コメント

いつも楽しみに聞いております。

さて、巷で話題となっているムーミンについて調べてみたんですが、どうもコメント欄に書けるほどのネタには仕上がりませんでした。

ただ、声を大にして言いたいことは、ノルウェーの森林率は3割くらいで、ノルウェーの森は意外と少なかった、ということではなく、

ノルウェーが舞台のなつかしアニメは「ビッケ」でなくて、「スプーンおばさん」でしょ、ということです。

というか、飯島真理は今でもアメリカを舞台に歌い続けているわけで、「まりん・覚えてますか?」と問うてほしかったわけです。

スプーンおばさんのエンディング曲「リンゴの森の子猫たち」は谷山浩子の「フィンランド」と並ぶ名曲なので、ここで一節、紹介させて頂きます。

好きよ スプーンおじさん
さあさ一緒に踊りましょ
好きよ スプーンおじさん
シェイプ・アップもしなくちゃね
ほら 見えない倖せと
くるくる手をつないで
サダオの曲にあわせながら
サキシフォーンのアジョシが踊るの
みんな笑顔ではちきれそう
だって10日前はおじさんのBIRTHDAY

どうでしょう。今日も無事に終わらなかったようで。

Hyvää syntymäpäivää(ひゅゔぁー しゅんてゅまぱいゔぁー)

投稿: モンティこぶぎ | 2018年1月17日 (水) 01時03分

鬼瓦権之丞でございます。

モンティこぶぎさんからメッセージをいただきました。しかも「リンゴの森の子猫たち」の替え歌と、フィンランド語でお誕生日のお祝いの言葉まで。ありがとうございました。飯島真理の歌声が脳内で流れておりますよ。

モンティこぶぎさんには、誕生日の数日前に「飲むミドリムシ」をいただきましたのでね。これが誕生日プレゼントだと思っておりましたところですよ。

それと実はもうお一人、リスナーの方から桂枝雀師匠の落語のDVDを誕生日プレゼントでいただきました。ありがとうございました。

このDVDの中には、枝雀師匠の「饅頭こわい」が収録されておりましてね。

それで、この2つのプレゼント、「飲むミドリムシ」と「饅頭こわい」を合わせて、「ミドリムシこわい」の落語を作ったんでございますよ。

ま、誕生日プレゼントの返礼、ということだったんですが、少々わかりにくかったですね。ネタももうひとつだったし。

というわけで、引き続きあなたからのメッセージをお待ちしております。

投稿: onigawaragonzou | 2018年1月18日 (木) 00時39分

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