終わらない引っ越しはない
2月8日(木)
4年間暮らした町を離れることになった。
そして今日は、引っ越しの日。
こっちは体力が落ちているから、金に糸目を付けず「フルプラン」にした。よく「おまかせパック」といっていたコースである。
しかし、いくら「おまかせ」といっても、ある程度は部屋を片付けなければならない。
「フルプラン」の概要はこうだ。
前日の7日の9時から、箱詰めを行い、積み込めるものはトラックに積み込んでいく。
本番の8日の9時から、残りのものを積み込んで、新しい住所のところに運び込む。
翌日の9日の9時から、運び込んだ段ボールを荷ときして、部屋を整理する。
つまり、3日がかりの引っ越しというわけである。
それ以前にやっておくべきことは、電気、水道、ガス、電話等の契約解除ならびに変更、郵便物の転送願いの手続き、大型ゴミの処分、転出届、等々である。
つまり、私が最も苦手とするものばかりである。
それだけではない。最も問題なのは、ひと部屋まるまる使って散乱している、膨大な量の本と、紙の書類と、CDと、DVDをどうするか、である。
7日の朝9時には、箱詰めのおばちゃんたちが来る。
それまでに、ある程度片付けておかなくてはならない。
前日の6日の夜から片付けをはじめたのだが、深夜3時半までかかっても、ほとんど片付かないことがわかって、諦めてしまった。
「引っ越しの才能がないね」
「引っ越し検定があったとしたら4級程度」
「引っ越し学の学位は取れない」
「H-1(Hは、引っ越しのH)ならば一回戦で敗退」
家族にはさんざんの言われようである。
これまで、やむにやまれず何度か引っ越しを経験してきたが、結局、なにひとつ学んでこなかったのである。
さて引っ越し当日。
ちょっとしたトラブルの連続ではあったが、予定通り、旧住居を引き払い、新住居へと荷物を運び終えた。
疲れているので、このあたりのディテールを書く気力がない。
結論だけを書くと、引っ越しをする前は、
「こんな状態で引っ越しなんぞできるのだろうか?」
と諦めかけていたのだが、最終的には、引っ越しというのは、完了するものなのだ。
「終わらない引っ越しはない」
これが、これまで何度か経験してきた引っ越しで得た、唯一の教訓である。
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コメント
「立ち往生トラックが粋な計らい」
都内で起きていた国道の立ち往生に巻き込まれた車両の中には引っ越しセンターの配送トラックも含まれており、積んでいた引っ越し荷物を困っている人々に配っていた。
同社広報(東京)によると、7日夜までにトラックの荷台にあった書籍約1万2千冊を自治体の図書館などへ提供した。それでも本が残ったトラックは、前後で立ち往生している車両にも無償で配ったという。
豪雪でもなんでもない、いつもの都内の渋滞による立ち往生なのに、なぜ積み荷を配ったのかという記者の問いに対して、同社は「これは引っ越し学の学位をお持ちでないお客様へお薦めしている「断捨離(だんしゃり)サービス」の一貫で、特に、個人宅の引っ越しなのに書籍が多すぎて12tトラックを依頼されるようなタイプのお客様に好評」とのこと。
立ち往生していたトラックの男性運転手は7日午後、周囲の運転手たちがパンの袋を持って歩いているのを目にした。「この先でパンを配っている」と聞き、約100メートル先まで歩くと、立ち往生した製パン会社の配送車が配っていたパンはなくなっており、代わりに、引っ越しトラックが荷台を開放していたという。
運転手に「好きなだけ持っていって」と言われ、しぶしぶ1冊を受け取ったという。「でも、あの本がなければ、暖が取れなかった。本当に助かった」
投稿: こぶぎニュース | 2018年2月 9日 (金) 08時53分