主演はソン・ガンホ
3月1日(木)
3月1日は、韓国では新学期が始まる日である。
2月末になると、韓国に留学していたときのことを、思い出したりする。
「今でも時々、韓国語語学学校で一緒に学んだ中国人留学生たちは、今どうしてるのだろう、と思うことがあるんですよ。当時、みんな20歳前後の連中でしたけどね」
「連絡先を交換したりはしなかったんですか?」
「語学学校の仲間たちとは、連絡先を全く交換していません。まさに一期一会ですね」
「今どうしているのか知りたいですね。一人一人探して会いに行ってはどうですか?」
「うーん。どうだろう。今の彼らが、必ずしも幸福に暮らしているかどうかはわからないし…。僕の中では、あくまであの語学学校の中だけの存在にしておきたいという思いもありますしね。訪ねていくというより、不意にどこかで会えたらいいなあと思ったりしますね。…ま、そんな可能性はまずないと思いますけれど」
「なるほど。でも語学学校では、そんなにいろいろなことがあったんですね」
「ええ。でも最近の語学学校はずいぶんと雰囲気が変わっているようです。数年前に語学学校の先生に聞いたことがあるんですが、『キョスニム(語学学校での私のあだ名)が語学学校にいた頃はよかったですよ。クラスのみんなに一体感がありました。でも、今は違います。みんな、スマホばかりいじっていて、お互いがお互いに関心を持たなくなってしまった』って。僕がいた頃はまだスマホがありませんでしたからね。もし今だったら、あの頃のような抱腹絶倒な体験はできなかったかもしれません」
「へえ、そういうものですか」
「だから今でも、あのとき語学学校で経験した抱腹絶倒な出来事を、いつか本にまとめてみたいと思ったりすることはあるんですよ」
「ぜひそうしましょう。日韓同時発売、なんていいですね」
「実は、本のタイトルも考えています」
「そうですか!」
「それに、映画化することまで、妄想が膨らんでいます」
「映画化ですか!いいですねえ。鬼瓦キョスニムの役は誰がするんですか?」
「韓国人の俳優がいいですね。ソン・ガンホです」
「ソン・ガンホって、有名な俳優さんなんですか?」
「ええ。韓国の国民的俳優です。ハリウッド映画にも出たことがあります。ちょうど僕と年齢が変わらないんですよ。彼が、若き中国人留学生たちに囲まれて困惑している姿を想像するだけで、おもしろくてしかたがない」
「ギャラが高そうですね。交渉できるかな…」
さて、どこまで実現できることやら。
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コメント
「あんた、これ(=未来人時代劇の台本)、シン・シネに持ってって頂戴。
主人公はハン・ソッキュとシム・ウナが良いけど、チョン・ドヨンでも大丈夫」
投稿: 猟奇的なこぶぎ | 2018年3月 2日 (金) 07時39分