写真スタジオからの予防接種
5月27日(日)
姪が小学校に入学した記念に、写真スタジオで撮影するというので、ついていった。
ついでに、2カ月になった娘の写真も撮ってもらうことになった。
妻の実家の近くにある町は、最近とみにおしゃれになったことで有名である。その町の一角に、子どもの写真専用の写真スタジオがある。
「この町には成城に憧れている人たちが集まっているんですよ」と義妹。
なるほど、そういわれてみれば、なんとなく成城、といった趣がある。
こじゃれた写真スタジオに入ると、カメラマンとそのアシスタントの二人が対応してくれたのだが、いずれも女性で、子どもをその気にさせるのが、実にうまい。
アシスタントが子どもの機嫌をとりつつ、その間隙をぬって、カメラを持ったもう一人が撮影するのである。
集合写真、親子写真、単体写真など、背景を変えながら、さまざまなバージョンの写真を撮ってもらう。
本日の主役である姪は、何度かお色直しをして、ちょっとした子役の芸能人のようである。
1時間ほどして、撮影が終了した。
撮影した写真データ75枚を買うというのが通常プランで、オプションとして、そのうちの1枚をクリスタルフォトスタンドに仕立てたり、選りすぐりの45枚の写真をフォトブックにしてくれたりする商品なんてのもある。
せっかくだから、通常プランに加えて、クリスタルフォトスタンドとフォトブックもセットににしてもらおうということになった。
「しめて5万4000円です」
ご、ご、5万4000円!!!
ずいぶんと値がはるものだと思ったが、できあがりの写真データをみて納得した。
どれも、いちばんいい表情をとらえて撮影している。
さすがプロはすごい。5万円というのも仕方のないことか。
5月28日(月)
生後2カ月が過ぎたということで、初めて予防接種を受けることになった。
生後2カ月になったばかりの赤ちゃんには4種類のワクチンの予防接種を受けることができる。このうち、ヒブ、小児用肺炎球菌、B型肝炎は腕に注射するワクチン、ロタウイルスは飲むワクチンである。
ヒブ、小児用肺炎球菌、B型肝炎は自治体が費用を援助してくれるのだが、ロタウィルスは自己負担である。
「いくらですか?」
「1万2000円ほどです」
い、い、1万2000円!
オプションとはいえ、受けておくに越したことはないと考え、ロタウィルスの予防接種も受けることにした。
3種類の注射は、それぞれ一瞬のことで、注射されている瞬間はギャー!と泣きわめいたが、とくに混乱することもなく終わった。
さて、最後はロタウィルスのワクチンである。
「注射ではなくて、飲むタイプのワクチンです」
といって、看護師さんが小瓶をもってきた。
親指ほどの小さな小瓶である。
「これがワクチンですか?」これが1万2000円とは、ずいぶんと高価だ。
「そうです。これをお口から飲んでもらいます。大丈夫ですよ。美味しいですから」
そういうと、看護師さんは小瓶の蓋を開けて、ワクチンを飲ませようと娘の口にもっていった。
少しずつ口の中に入れていくのだが、初めて飲むこともあり、うまく飲み込めなくて、はき出そうとする。
「はいはい、大丈夫ですよ。がんばって飲み込んでね」
少しはき出してしまい、服にこぼれてしまった。
(おいおい、1万2000円だぞ!はき出すんじゃない!)
看護師さんはなんとか苦心して、ひととおり飲み込ませることができたが、1万2000円のうち、3000円分くらいは、飲み込めずにはき出してしまったかも知れない。
(高級なドンペリなんかより高いんだぞ!こぼすんじゃない!)
と言いかけたが、娘にはわかるまい。
そんなこんなで、無事、初めての予防接種が終了した。
「次回は1カ月後ですね」
スケジュール表を渡されて、びっくりした。
これから1カ月に1回のペースで、延々と予防接種が続いていくのだ。
そういえば、子育ての先輩である義妹(姪の母親)が前日に言っていた。
「これからしばらくは、予防接種に振り回される人生ですよ」
しばらくは、予防接種のことを気にしながら生きていかなくてはならない。
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コメント
「おしゃれな街で、素敵な休日ですね」
(高級住宅地の間にあるからって、その町をディスるんじゃないよ。もっとも、それで写真スタジオの所在地が判明したんだけど)
「家族揃って記念写真なんて、うらやましいなあ」
(あのう、その写真代でワクチン4.5回分が払えますから。それに「5万4000円」って「セット価格」でしょ。無駄遣いするのにケチってどうする。新車の代金も嵩むことだし、これがホントの「火の車」って、全然うまくないや)
「どんなにかわいい顔か、今度のオフ会で写真見せくださいね」
(もらってきた我が子の写真を、来年の年賀状に使おうとか思ってたりして? まさか...)
(BGM)
親バカは遠くで見ると 全て見えるというが
そうだ 僕だけ見えない
ジョンジジョク、タルパボ、シジョム。
(今回の元ネタとなったウェブドラマはこちら)
https://youtu.be/9Oy_sta1wl0
投稿: 全知式こぶぎ視点 | 2018年5月30日 (水) 07時03分