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アウトレットの試練

5月4日(金)

今日のミッションは、「激混みしている高原のアウトレットに生後1カ月の赤子を連れて行く」である。

アウトレットの楽しみは、買い物だけではない。この高原のアウトレットには、めちゃくちゃ美味しいハンバーガー屋さんがあるのだ。

なにしろ挟んであるハンバーグが、肉汁が溢れんばかりの美味しさなのである。

で、うちの家族は、このアウトレットを訪れるたびに、ハンバーガー屋さんでお昼を食べることを楽しみにしている。かくいう私もそうである。

家族みんなでハンバーガーを食べるためには、赤子も一緒に連れて行かなければならない。そこで、みんながアウトレットで買い物をしている間、私が抱っこひもを使って赤子を抱きかかえながら子守をすることになった。

予想どおり、高原のアウトレットは激混みである。入口から駐車場に入るまでに30分ほどかかった。

車を駐車場に停めて、抱っこひもを装着して、赤子を「パイルダーオン」する。

これが意外と難しい。抱っこひもが複雑な構造になっていて、とても一人では赤子をパイルダーオンできないのだ。他の人たちは、どのようにしているのだろう?

やっとのことで装着する。最初は赤子もギャーと泣いていたが、不思議なことに、歩き出すととたんにおとなしくなった。適度な揺れが気持ちいいのだろうか。

さて、一番気になるのは、「このアウトレットに授乳室があるかどうか?」である。これについては、あらかじめ調べておいた。「ママパパマップ」というアプリを使えば、どこに授乳室があって、そこにはどんな設備があるのかがわかるのだ。これからしばらくは、このアプリが必需品になるだろうな。

何度か授乳室にお世話になったのだが、それよりも問題は、「居場所」である。

赤子を抱っこしている手持ちぶさたな人間の「居場所」が、このアウトレットにはないのだ。

お店に入るわけにもいかない。仕方がないので、抱っこをしながら、オモテでずっと立ちっぱなしである。

標高1000メートルにあるアウトレットなので、とにかく風が冷たいのだが、赤子が寒がっていないか、心配である。

やがてお昼になった。

目的のハンバーガー屋さんに行くと、長蛇の列である!

1時間ほど待って、ようやく順番がまわってきた。

「あのう…空いているお席がカウンターしかないんですが、よろしいでしょうか」

「いいですよ」

「カウンター席は、椅子がとても小さいのですが…」

「かまいません」

カウンター席に行ってみると、椅子が本当に小さい。

「カウンター席」とはつまり、「背もたれのない小さな椅子」に座るテーブルのことなのである。

私は赤子を抱っこひもを使って抱っこしたまま、不安定な小さな椅子に座った。

椅子に座ると、ちょうど私のあごのすぐ下あたりに、赤子の頭頂部が来る形になる。

私が注文したのは、「クアトロバーガー」である。ハンバーグが二つ重なって、さらにチーズも重なっているハンバーガーだ。

しばらく立って、注文したハンバーガーがやってきた。

Photoずいぶんと分厚いハンバーガーである。

「中の肉汁が垂れてしまわないように、こちらにハンバーガーを入れてお召し上がりください」

といって、半開きの袋のようなものを渡された。その袋の中にハンバーガーを入れて、ハンバーガーをかぶりつくというわけである。

さあ、ここからが大変である。

私のあごのすぐ下には、赤子の頭頂部がある。

私が手に持っているのは、びっくりするくらい肉汁で溢れているハンバーガーである。しかもダブル。

まちがっても、肉汁を赤子の頭頂部にこぼしてはいけない。大惨事になる。絶対に肉汁をこぼすことなく、クアトロハンバーガーを食べなければならないのだ。

慎重かつ迅速に、ハンバーガーを平らげなければいけない。

赤子の頭の上で、肉汁をこぼさないかとヒヤヒヤしながら、ハンバーガーにかぶりつく。

なんとか肉汁をこぼすことなく、クアトロハンバーガーを平らげた。

ハンバーガーを包んでいた半開きの袋の中には、溢れんばかりの肉汁が溜まっていた。

うーむ。肉汁をこぼさないことばかりに集中したせいで、まったく味わえなかった。

教訓。赤子の頭の上でものを食べてはいけない。

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