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綿棒作戦第一号

5月7日(月)

「いよいよ実行しますよ」

早朝にたたき起こされた。

時計を見ると、朝の5時前である。1時間半しか寝ていない。

3日ほど前から、娘はうんちが出ていないのだ。

5月2日に大量のうんちが出て、その翌日も順調に出ていたのだが、5月4日からまたぱったりと出なくなってしまった。

そこで、「綿棒作戦」を実行することになったのである。

インターネットによると、赤ちゃんのうんちが出ない場合、綿棒でおしりの穴を刺激すると出るのだという。

そこで、次の手順で、「綿棒作戦」を行うことになった。

1.赤ちゃん用ではなく、大人用の綿棒を用いる。

2.綿棒の先端から約1センチくらいのところに、しるしを付ける。これは、肛門に綿棒を入れる目安となるしるしである。

3.綿棒にベビーローションをつける。

これで準備万端である。

さて、実際に作戦に取りかかるのだが、インターネットによれば、次のようにするとよいという。

まず、一人が両足をM字の形になるようにおさえる。ちょうど、和式便所にかがんだ時のような足の形にするのだ。

で、もう一人が、綿棒をおしりの穴に差し込む。

私は、両足を押さえる係である。

最初はゆっくりと綿棒を回しながら差し込んで、あらかじめ付けておいたしるしのところまで入ったら、ゆっくりと「の」の字を書くように回す。さらに入れたり出したりする。

これを、綿棒の先にうんちがつくまで繰り返す。

このうんちが呼び水、いや呼びうんちとなって、うんちが出てくるというのである。

実際にこの通りにやってみた。

おしりの穴に綿棒を入れ、ゆっくりと「の」の字を書くように回す。

綿棒の先にうんちがつくのが確認できたぞ!と思った瞬間、

ニュルニュルニュルニュルッ

っと、まるでチューブから辛子が出てくるように、うんちが出てきた。

「やったー!出た-!」

しかし、今ひとつ出が悪い。

もう一度、綿棒で同じ動作を繰り返す。すると、

ニュルニュルニュルニュルッ

「やったー!出たー!」

出てきたのは、やはり練りがらしのような、ペースト状のうんちだった。

「うむ。便秘だったのはやっぱりうんちが堅かったせいだったのか…。しかし、3日も出なかったのだから、もっと量が出てもよさそうなものだが」

「そうねえ。でも水分が奪われたうんちだったから、実際はこんなもんなんじゃないの」

「そうかもね」

ひとまず、「綿棒作戦」は終了した。

このあと、午後に2回、大量のうんち、それも水分を多く含んだうんちが出た。

「綿棒作戦」は成功したのだ!

「顔が晴れ晴れとしているね」

娘の晴れ晴れとした顔を見て、私たちもまた晴れ晴れとした気持ちになった。

「見終わって、心が晴れ晴れとするような映画にすること」。

これは、山本周五郎の「雨あがる」という小説を映画にするために黒澤明監督が脚本を書いた時、その脚本に書かれていた言葉である。

それにならえば、「雨あがる」ならぬ、「うんち出る」である。

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コメント

ぷんぷん うんが 体操
https://youtu.be/oj-ZWXBzXBQ

投稿: 人気童謡こぶぎ | 2018年5月 9日 (水) 09時38分

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