青い虫
2013年3月に卒業したCさん、N君、Oさんが、生まれた娘を見に、わが家にやってきた。
この3人とは、なんだかんだで、2年に1回くらい再会している。
久しぶりに会っても、昨日の続きのように話ができるところがよい。
とくに3人は映画好きなので、映画談義に花を咲かせた。この世代で、映画の話で盛り上がれるというのは、貴重である。
3人については、上の記事にあるように、たびたびこのブログに登場する。
3人のキャラクターは、在学中の頃から、まったく変わっていない。
Oさんもまた、相変わらずである。
「先生に会ったら、絶対に言おうと思っていたことがあったんです」
「何?」
「どんな赤ちゃんでも、眠りにつくことができる音楽…、音楽っていうか、動画かなあ、…っていうのがあるんですよ」
「へえ、聞きたいね。それはどんなもの?」
「たしか、青い虫が出てくる動画なんですけど…」
「青い虫…?」
そこから、とたんに話がボンヤリとしてくる。
「すごい有名な音楽、…いや、動画だったかなあ、なんですけど、青い虫が出てくるやつで…」
「なんだよ。青い虫しか情報がないじゃないの」
「よく確信を持ってその話題を出したなあ」とN君。たしかにOさんは、「私、知ってます!」みたいな得意げな表情でこの話題を出したのだ。
「いや、有名なんですよ。青い虫…。ちょっと待ってください。いまスマホで調べますから」
そういうと、Oさんはスマホを取り出して、検索を始めた。
しばらくの時間、Oさんは画面をスクロールしているが、なかなかその動画が見つからないようである。
「見つからないなあ」
「『青い』もしくは『虫』が勘違いなんじゃないの?だから検索に引っかからないんだよ」とN君。
「そんなことはないよ。絶対『青い虫』だよ!」
さらに画面をスクロールしていく。
「すみません。わかりませんでした」
「確信を持ってから言えよ!」
「気になるなあ」
結局、もやもやしたままこの話題は終わった。「赤ちゃんがよく眠れる青い虫の動画」とは、いったい何だったんだろう?
「詰めがあまい学年」は健在である。
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コメント
子供のころ、私にとってブログは、大人の子守歌が聞ける場所でした。
今なら子守歌はネットで溢れてますが、
人に届く子守歌、
イクメンパパが歌うべき子守歌は、
私にとって、スタンディングエッグの「リトルスター」だけだったと思っております。
https://youtu.be/kB3R69KCofw
そうそう、
詰めがあまい学生の話なら、きっと調べやすい歌に違いないと、
単刀直入、ごく普通に「赤ちゃんがすぐ寝る」で検索したらこれが出て来た(パン)。
https://nemurinomadoguchi.com/baby-music/
第1位の「赤ちゃんの睡眠音楽」の絵を見ると(パン)、
なんと青い蝶々が羽根を休めて居るではないか(パンパン)。
これが、かの言う「青い虫」に違いない(パンパン)。
しかも流れてくるのは、天を舞うようなオルゴールの音色(パン)、
こんなの聞かせられたら、赤ん坊どころか、親まで永遠の眠りについちまう(パンパン)。
まあ、「永遠」では困りますけれども、
しかし、ここで困ったことがある(パン)。
ただの「赤ちゃんの睡眠音楽」では、曲のタイトルが分からない。
なにしろこの曲、どの国の赤ちゃんでも寝かしつけるのにいいと見えて、いろんな国の人がアップしている。
読めない外国語のタイトルばかりだ。
それでも、曲の最後に出て来た文字を便りに探してみると(パン)、
タイトルは分からずじまいだが、何と、カタールの子供向けテレビ局の作品らしい(パン)。
https://www.youtube.com/user/watchbaraem
なるほど、これが本当の「アラビアン・ナイト」(パン)、子守歌にはもってこいである(パン)。
ところで今回、なぜこのように、張り扇を打ち鳴らしながらコメントしているかと申しますと(パン)、
この土日、高校の修学旅行並みの強行スケジュールで旅してきまして(パン)、
その旅で、今、もっとも見たかった、あの、あの講談師を見てきたからだ(パンパン)。
ところがきっちり詰めた日程の、最後の最後で、新幹線自体が事故で動かないから、さあ大変(パン)。
詰めが甘いのも困りますが、かといって詰めすぎるのもよろしくないという、
物語はこれから面白くなるところですが(パン)、残念ながら、ここでお時間一杯、
一巻の読み切りでございます(パンパン)。
投稿: 末廣亭こぶぎ | 2018年6月19日 (火) 10時05分