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映画の学校

まだ、風邪が治らない。一日何もできずに終わる。

先日、2013年3月に卒業した教え子たちが家に遊びに来たという話は書いた。そのときに、映画談義に花を咲かせたのである。

なかなか、映画談義に花を咲かせる、などという機会はない。

例えば、高校時代の友人と、映画談義をする、といったこともない。たとえば飲み会などで、私が映画の話をしはじめたら、興ざめだと思われてしまうだろう。

あの、高校時代の友人・元福岡のコバヤシですら、「おまえのブログ、映画の話になると読み飛ばすぞ」というのである。

まあコバヤシの場合は、映画の話なんぞしなくても話題はいくらでもあるのだが、そうでない連中とは、話してもあんまり楽しくない、ということになりかねない。

そんな中で、先日の3人は、貴重な存在なのである。

3人は、大学時代に映画をよく見たそうである。その中のOさんが、

「大学時代に、授業で『スミス都へ行く』という映画を見て、それがすごく印象に残っているんですよ」という。

私はそれを聞いてびっくりした。つい最近、私もその映画を見たからである。

「その映画、大学の授業で見たの?」

「ええ」

「前の職場」もなかなか捨てたもんじゃない。

「その映画、同僚だったA先生に勧められて、つい最近見てみたんだ。」

「A先生もお好きな映画だったんですね」

私は、見ていない二人に、浜村淳よろしく、映画の説明をした。

「まるで今のこの国の政治状況と変わらないだろう」

「そうですね」

「でも、見ると勇気が出る映画だよ」

「なるほど」

CさんはCさんで、「ラストエンペラー」と「アマデウス」の話をした。

この二つは、私が10代のころに見た映画である。両方とも鮮烈な印象を残した映画であった。

Cさんは、二つの映画の細かい場面に注目し、その場面が、どういう意味を持つかを熱心に説明した。その話を聞いて、久しぶりに見てみたい、と思ったほどである。

N君とは、「スターウォーズ」の話で盛り上がった。逆にCさんは、「スターウォーズは一作も見たことがない」という。そう、誰にでも、映画の得意・不得意分野があるのだ。

それから数日経って、Cさんから連絡が来た。「スミス都へ行く」を見た、というのである。

「最初はベタな人間ドラマだなーと思いながら見ていましたが、最後の演説に引き込まれました。この作品が出来て80年経っているのに政治の根本は何も変わらないんだなあと思いました。スミスの演説をニヤニヤしながら見守る議長が素敵でした~!」

「なんか小学生の作文みたいな文章ですね」と謙遜していたが、そんなことはない。映画の感想を的確に表しているではないか。

私は返信に「あの議長、いいでしょう!1940~50年代のハリウッド映画はアメリカの良心や正義がストレートに描かれているようです。「山河遥かなり」には泣きました。名作です」

と書いた。すると、

「では次は「山河遥かなり」を見てみます」

と返信が来た。

そう、このやりとりはまさしく、淀川長治さんのいう「映画の学校」ではないか!

さて、その次は「紳士協定」をすすめようか、「オール・ザ・キングスメン」をすすめようか。

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