疲労の原因
この2,3日、ひどく疲れている。
とにかく眠たくて仕方がないのだ。
夕食後、娘をお風呂に入れたあと、グッタリしていつのまにか寝てしまっている。
これはどういうことだろう。
病院で検査してもらっても、とくに何か異常があるというわけでもない。
ひょっとして、検査で使用した薬剤の副作用によるものか?
まれにその薬剤を体内に注入すると副作用が起こることがあるとのことで、毎回、誓約書を書かされているほどなのだ。
看護師さんに聞いてみた。
「あのう…、この薬剤の副作用というのは、どういうものですか?」
「おもに、体が痒くなったり、ブツブツができたりといったことです。あと、吐き気とか…」
「ブツブツ、ですか…」
ブツブツも吐き気も、心当たりがない。
「ひどく体が疲れるといった副作用はないでしょうか」
「それはありませんね」
「そうですか…」
どうやら副作用ではないらしい。
とすれば、あれか。
日曜日に、高校時代の部活の仲間が家に遊びに来たとき、コーヒーを大量に飲んだのが原因か?
この1年ほど、僕はまったくといっていいほどコーヒーを飲まなかった。
それが、高校時代の部活の仲間が遊びに来るというので、お茶の一杯も出さないわけにはいかないだろうということになり、実に久しぶりに、コーヒー豆を買って、コーヒーを出すことにしたのである。
手持ち無沙汰ということもあって、数時間の間に4~5杯はコーヒーを飲んだ。
それによりカフェインを取り過ぎて、その反動で、数日後に疲れが出る、なんてことがあるだろうか?
…ちょっと考えにくいか。
では、これはどうだ。
一昨日、近所の児童館で行われる「親子コンサート」に行ってきた。
児童館に行くと、すでに30組以上の親子が陣取っていた。
いちばん後ろの席に座ると、ほどなくして、ピアノのお兄さんらしき人と、オペラ歌手らしき3人が入場した。
子どもたちが音楽に関係なく騒ぎ出し、なかなかカオスな状況だったのだが、それにつけても驚いたのは、オペラ歌手のみなさんのクオリティーの高さである!
子ども向けの歌ももちろん歌うのだが、オペラの楽曲の一節をホンイキで歌ってくれたのには感動した。
ホンイキの「私のお父さん」を聞いたときには、映画「異人たちとの夏」を思い出して思わず泣いてしまった。
おそらく、すごいプロの方々なんだろうな。でも、こういう児童館で、カオスな子どもたちを前に歌うこともまた、仕事なのだと思うと、音楽家も大変だなあと思ったのであった。
かくして親子コンサートを楽しんだわけだが、まわりの親子のカオスぶりにすっかりあてられてしまい、ひどく疲れたのであった。
昨日(6日)は、保育園見学である。
家から30分ほど歩いて、とある有名な作家が入水した場所のすぐ近くの保育園で、保育園見学があるというので、行ってみたのである。
ここにも数組の親子が参加している。
こういうときに、どんなふうにコミュニケーションをとったらいいのかわからず、ただただ、わが子を見つめるだけである。
次第に居たたまれなくなり、1時間半ほどして保育園を出て、家に着いたころにはすでにグッタリしていた。
親子もののイベントに出るというのは、妙な気を遣ったりして、思いのほか疲労する。
ひょっとして、この二日間の出来事が、僕をグッタリさせたのだろうか?
うーむ。これも違うか…。
あとは、慢性的な寝不足ということも疲労の原因かなとも思うのだが、これも違うか…。
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コメント
「ここが、その有名な聖地なのか」
こぶ蔵は思った。
驛舎も昔と随分異なり、瀟洒(しょうしゃ)な外面(おも)立ちに変わっている。
「これでは思い出る縁(よすが)にもならぬな」
急に雨音が強くなった。夕立である。
追われるように中に駆け込むと、こぶ蔵は蕎麦屋の暖簾(のれん)に分け入った。
「野菜天ぷら蕎麦のつけ汁を、くるみだれに変えてもらえぬか」
こぶ蔵の求めに、女中は首肯しなかった。
「ならば、くるみだれを単品で追加して下され」
実は、こぶ蔵は隣店のソースカツ丼に食指が動いていたのだが、それではコメント欄に書けない。
「羅馬(ろうま)に居れば羅馬人に従え。聖地に居れば聖人の食した膳を食せと言うが、余人には勧められまい」
こぶ蔵は、これまで何度も、己の直感と好みに背いて、悋(ねた)のために旅先で名店を逃していた。
運ばれてきた蕎麦膳は、普通盛りでも蕎麦が多く盛りつけられている。
「これは大食漢の権三好みであろう」
ただ、こぶ蔵の郷里も蕎麦が名物であるため、どうしても「神州一(しんしゅういち)」とまでは、思いがたいのであった。
「それにしても、一昨晩の朝餉(あさげ)に出て来た味噌汁は、甘くて旨かったな。ふるさと納税で、味噌を取り寄せることにしよう」
蕎麦を手繰りながら、こぶ蔵は、かようなことまで考えていた。
さて、腹ごしらえのあとは、本当の聖地参詣である。
そこには、體を撫でると病が治る摩訶不可思議な仏像が座していた。
「最近は、権三も育児疲れで芳しくないようだ。己(おれ)が身代わりとなって、悪い所を撫でてやろう」
こぶ蔵は、そう心に決めた。
「果たして、どこを撫でたらよいものか。頭が腹か。座像がゆえ、ベイビーマッサージのように足三寸を擦ることはできぬな」
結局、全身を撫で繰り回し終えてから、こぶ蔵は気づいた。
「そもそも、身代わりというものが出来るものか。牛に引かれてでも、自ら来いと言う御本尊ではないか。これでは、己(おれ)ばかり屈健になって、こちらの悪い物が、かえって権三に取り附いてはしまわぬか」
こぶ蔵は仏罰に怯えたが、もはや万事休すであった。
「それはさておき、大体、己(おれ)は今回、何故このような文体で書いて居るのか」
実は、こぶ蔵は前の晩、とある小説家が長く滞在していた温泉宿に投宿していた。
そこで小説家が借りていた部屋を女将(おかみ)の懇意で見せて頂き、今回のコメント欄の着想を得たのである。
投稿: 宮本こぶ蔵 | 2018年6月10日 (日) 12時40分
ここへ行ったのかな?
http://yossy-m.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-4e1c.html
ちなみに泊まった温泉旅館の名前は、「おぬしも悪よのう」でおなじみの名前かな?
投稿: onigawaragonzou | 2018年6月10日 (日) 15時06分
「こぶ蔵っ。負けたり!」
「なにっ」
「きょうの試合は、すでに勝負があった。汝の負けと見えたぞ」
「だまれっ。たかだか、蕎麦屋と宿屋を両方言い当てたられただけで」
「そうではない」
「では、その宿屋から、とあるアニメイション映画で有名になった旅館を見に行こうと歩き出したら、隣の温泉街まで、千と千尋もありそうな深い沢を登り降りしないと行き着かなかったからか?」
「往復40分もかかったようだが、それも違う」
「自転車で一周する暇(いとま)はないが、ここも聖地だから一目見ようと湖畔に降り立ったら、アオコがひどく、これでは前前前世からサイクリングする気にはなるまい、と思ったからか?」
「スワ一大事なようだが、違う」
「ならば、なにゆえ」
「巌流島っぽいコメントを書こうとしたところで、普段は歴史小説などまず読まぬゆえ、全く思いつかなかったからだ!!」
「こ、来いッ」
「――おおっ」
こぶ蔵の足から、水音が起った。
投稿: 宮本こぶ蔵 | 2018年6月11日 (月) 07時52分
「宮本こぶさし、遅い!」
「待たせたな、佐々木こぶ郎」
「何をしておったのだ!」
「大工さんの御用達のお店みたいな名前の旅館を見に、片道1.7㎞の道を歩いたら往復に40分もかかってしまったのじゃ」
「なぜ寄り道をする!」
「対決もしたいが、旅館の建物も見たいのだ!」
「そんなの、『二兎追りゅう(二刀流)者は一兎をも得ず』じゃ!」
投稿: onigawaragonzou | 2018年6月14日 (木) 01時10分