記者発表の日・2回目
8月20日(月)
昨年11月に引き続き、自分が関わった調査が、記者発表されることになった。
先月の7月23日(月)に、ある県の機関で調査を行ったのだが、「8月20日に記者発表を行いますので、それまでに調査所見をまとめてください」といわれ、8月の初旬に調査所見を提出した。
この調査所見、というのが、いつも自信がない。
自分の出した結論が本当に妥当なものなのか、最後まで不安なのである。
まあこの業界にいる人間ならば、誰しもそうなのだろうが。
とくに記者発表が控えているとなると、かなり緊張する。
まったく事情のわからない記者に、この調査結果がどれほど意味のあることなのかを説明しなければならない。
それに、いったん新聞やテレビで取り上げられると、その結論が一人歩きしてしまう。
だから、記者発表に向けての調査所見を書くのが、とても怖いのである。
今日の午後に、地元で記者発表があったようで、記者発表終了直後、先方の機関の方からお電話をいただいた。
「記者さんたちにそちらの携帯番号を教えましたので、問い合わせが行くと思います」
「わかりました」
ひとつ、私の書いた調査所見に不十分なところがあり、その点を記者発表の場で記者に指摘されたのだという。
「そうでしたか…。それはすみませんでした…」
うーむ。あれだけ慎重に書いたつもりでも、やはり不備があったか…。
私はひどく落ち込んだ。
ほどなくして、新聞社2社、テレビ局1社から私の携帯電話に連絡が来た。
いずれも丁寧に答えたつもりだが、どれだけ正確に伝えられたか、これまた不安である。
はたして、この記者発表は、記事になるだろうか。
ちょうど同じ日に、その県ではもっと話題になるようなことが起こったから、たぶん、そちらが大きく取り上げられることだろう。
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コメント
8月20日のニュースがその県というよりその県が属する地方全体のニュースだとすれば、江戸時代の殿様の子孫が知事を務める県。
ただ、ひねくれた私のような人間はこのニュースを見て、
仮に今日最高の結末を迎えた場合、またイチ抜けかよ!
と幕末の某同盟の話を蒸し返したくなるわけですが。
投稿: 江戸川 | 2018年8月21日 (火) 07時54分
江戸川君、大正解!
残念ながら最高の結末にはならなかったですね。戦後150年というキリのいい年に、最高の結末を迎えられれば、それはそれで「歴史はくり返す」ということになったのかも知れませんが。
投稿: onigawaragonzou | 2018年8月22日 (水) 00時58分