湿ったジャガイモ
8月4日(土)
今週は関西と東北に出張し、その間にも遠距離通勤をしたので、すっかり疲労してしまった。
なので今日は、ほとんどグッタリして何もやる気が起きなかった。
それでも、去年の今ごろは、これほど動けるようになるとは、僕自身、想像していなかった。
また調子に乗ると、体調を壊すぞ。
さて、昨日のブログを書いていて、「モリエ ポム」の記事を久しぶりに読んだら、コメント欄がふるっていた。
僕が「モリエポム」は「トワエモア」みたいなフランス語的な響きがある、と書いたら、こぶぎさんがそれに反応してくれて、コメントを書いてくれていたのである。
2010年7月のことで、すっかり忘れていた。
以下、引用。
こぶぎ「早速フランス語辞典で調べてみると、「モリエ ポム」に一番近いのは、morille et pomme(モリユエポム)で「編笠茸とリンゴ」の意味。なんだか八百屋みたいですな。
僕としては mort et pomme (モールテポム)、つまり「死とリンゴ」という方が哲学ぽくて好きですが、見方を変えると、失敗したウイリアムテルのようでもあります。
ちなみに素直に日本語にすると「森へポン」となって、なんだか姥捨山みたいになっちゃいました」
僕「なるほど。なかなか面白いですなあ。ちなみに「コンブエ シン(勉強の神)」はどうなりますか?「ドラゴン桜」のリメイクドラマのタイトルですが。ちょっとフランス語っぽくないですかね」
こぶぎ「なかなか難問でしたが、Comprenez Chine! (コムプレネ シン)でいかがでしょう。意味は「中国を理解しろ(命令形)」です。
フランス語の過去分詞が「エ」で終わるものが多いので、韓国語の「エ(日本語の「に」)」と一見似た感じになりそうですが、フランス語は後置修飾の言葉なので名詞の後ろに(過去分詞にした)修飾語が来ますから、意味のある言葉にしようとすると、結局、英語の and に当たる et(エ)で処理することになります。トワエモワ(you and me)がそれですね。
また、パッチムに関しても、名詞・形容詞の順序が韓仏で逆なので、やはりリエゾンとして使えないんですね。そこは逆に語順が自由な韓国語の方を変えて、例えば「ポム、モリエ」にすると、pomme mouille(ポム ムーリエ:湿ったジャガイモ、eにアクセント記号)と、頭に載せたくないものになります。「韓国語は倒置させるとフランス語空耳にしやすい」という命題が今回の経験から導けそうですが、果たしてこのマニアックな知見を必要とする人がいるかどうかは疑問です」
当時僕は、フランス語の知識が全くないにもかかわらず、韓国語の響きはフランス語に似ていると思い込み、そのくだらない妄想に、大学で第二外国語としてフランス語を学んでいたこぶぎさんがつきあってくれていたのである。
この視点をもう少し広げていったら、何か面白い本が書けるかも知れない、と思ったのだが、こぶぎさんが書いているように、このマニアックな知見を必要とする人がいるかどうかは疑問である。
そういえば、韓国の有名な映画監督で「ポン・ジュノ」という人がいるのだが、これもフランス語っぽくないですかね。
それはともかく。
2010年7月当時のこぶぎさんのコメントは丁寧語が使われていて、いまでは考えられないくらい折り目正しい。この種のマニアックなコメントとしては、これが初期のものだからであろう。このあと、こぶぎさんのコメントはだんだんと「何でもあり」になっていく。最初は礼儀正しかったんだな。
こういうくだらないことを真剣に考えているときが、いちばん楽しい。たぶん人間は、「知識の無駄遣い」をしているときに、脳から快楽物質が出るんじゃないだろうか。
| 固定リンク
「思い出」カテゴリの記事
- 続・忘れ得ぬ人(2022.09.03)
- 忘れ得ぬ人(2022.09.02)
- ある授業の思い出(2022.07.21)
- ふたたび、卒業文集、のはなし(2022.05.21)
- 時刻表2万キロ(2022.03.16)
コメント
フランス語では h(アッシュ)は発音いたしませんので、ポンは bon(良い)で良いでしょう。
「ボン・ボヤージュ」のボンでございます。
映画でおなじみの「ジュノ(Juno)」 は英語の人名のようですので、
https://youtu.be/LqQOYKJ2ro4
フランス語だと、Junon でございますね。
https://fr.wikipedia.org/wiki/Junon
ただし、これは女神さまでございまするにて、Bon は 女性形のBelle(ベル)に変わり候ゆえ、
ベル・ジュノン となりおりはべり、いまそがり。
くんで、ね ちょんだまる おって?
投稿: 丁寧すぎるこぶぎでございます | 2018年8月 5日 (日) 12時45分