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わかりやすくてまねできない

全然知らない人のつぶやきに、

「わかりやすい授業をする大学教員の多くが、実は学生のことが嫌いで信用しておらず、彼らが学問など理解できるようになるとは全く思っていない教員である可能性が高い。誠実な教員の授業は面白くない」

というようなことが書かれていた。

僕は、授業をしたり本を書いたりするときに、できるだけわかりやすくするように心がけていたつもりだが、ということは僕は、実は学生のことが嫌いで、信用していなかったということなのだろうか?

たしかに、上のつぶやきにあるような人もいるのだろうが、どうもそれだけが真実ではないような気がする。

で、思い出した。

少し前に、「学生時代に自主映画を撮っていた」という方と、お話しする機会があった。

その方もまた、映画作家の大林宣彦さんのファンだった方で、とくに、映画「青春デンデケデケデケ」が、自分にとってのバイブルだ、とおっしゃっていた。

映画「青春デンデケデケデケ」は、16ミリフィルムを使って、自主映画風に撮った作品で、大林監督にしてはめずらしくわかりやすく、万人受けする映画だった。「めずらしく」といったのは、大林監督の映画のほとんどはカルト的な作品ばかりだからである。そんな中にあって、この映画は一般受けする映画として高く評価されたのである。僕も大好きな作品である。

で、当時自主映画を撮っていたその人は、

「これなら、俺も面白い映画が撮れそうだぞ!」

と思い、「青春デンデケデケデケ」のまねをして映画の撮影を試みたのだが、これが全然うまくいかない。

簡単に撮れると思っていたら、全然簡単に撮れなかったというのである。つまりそれだけ、高度で面倒な撮影や編集がおこなわれていたのだということを、そのときに知ったのだという。

これはどういうことかというと。

本当のプロというのは、わかりにくいものをわかりにくく語ることではなく、わかりにくいことをわかりやすく語ることである。

で、ここからが重要なのだが、たんにわかりやすいだけでなく、他の人にはまねのできないような豊富な経験や高度な技能に裏打ちされていなければダメだということである。

「俺にもできそうだ」と思って、簡単に真似されるようなものではなく、「俺にもできそうだ」と思わせておいて、いざやってみると全然できない、みたいな。

僕自身は全然できてないけど、それがプロなんじゃねえかと、思うわけです。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

DAW女子、つまりパソコン打ち込みで音楽を作っている女子である眉村ちあきちゃんの動画を見て感銘を受け、職場のマックで作曲してみることにした。

なるほど、最初から楽器なんか使わず、リズムからなにから「部品」を切り貼りして作曲しているから、あんな難しい曲が作れちゃうんだな。

動画編集の授業で今年からは作曲ソフトも教えちゃおうかと、ネットで操作法を探していると、コード進行の話も見つかった。

それらによれば、

王道進行 F → G → Em → Am
カノン進行 C → G → Am → Em → F → C → Dm → G
小室進行 Am → F → G → C

といった順にコードを弾くと、とにかくJPOP風の名曲が量産できちゃうらしい。

外国は外国で、

POP PUNK 進行 C → G → Am → F

で「レット・イット・ビー」も「レット・イット・ゴー」も弾けます。

どおりで、世の中に同じような曲が溢れている訳だ。

こうして、Twiceから「I'm A 北海道 Man」まで、ふるさと納税でもらったギターを久しぶりに引っ張り出し、サビ部分のコード進行を分析して、初めてながら4時間かけて先ほど完成した曲がいかなるものか。

お暇な方は、乙女旅ユーチューバーのページでどうぞ。

結局言いたいことは、確かに簡単にできるんだけど、プロと素人はやはり違うということです、ハイ。

投稿: DAWこぶぎ | 2018年9月11日 (火) 19時40分

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