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続・著者近影

このブログで正式に書いたかどうか忘れてしまったが(過去の記事を確かめる気力もなし)、

あのドキュメンタリー映画が、いよいよ今週末の土曜日から、都内の映画館でロードショー公開される。

映画は撮ってみたものの、公開館がなかなか決まらなかったそうだから、公開が決まってよかったよかったと思っていたら、映画監督のOさんから、

「上映期間中、毎日トークイベントをおこなうので、トークイベントのゲストとして登壇してください」

と依頼された!

僕は、本作りの最後の最後に少しだけお手伝いしただけで、映画のほうはまったく関わっていなかったので、分不相応だから断ろうと思っていたのだが、どうも僕のような職種の人間が登壇する回が、バランスをとるうえで必要だとのことで、それならば仕方がないと受けることにした。

ついては、ホームページだとかSNSだとかにトークゲストの紹介を載せたいので、プロフィール写真と、プロフィール紹介文を送ってくれと言われたのであった。

プロフィール写真、と言われて困った。そんなもの、ないからである。

もともと僕は、写真に写るのがとても苦手なのだ。だから、まともな写真なんぞ、ないのである。

以前、インターネットでエッセイを連載していたとき、編集者から、

「プロフィール写真を送ってください」

といわれ、パソコンのハードディスク中を探しまわり、ようやく一枚、韓国の食堂で料理が来るのを待っているときに妻が撮った私の写真が、それらしく写っていたので、それをプロフィー-ル写真として送った。

しばらくはそれを使っていたのだが、さすがにそれではダメだ、と編集者が思ったのだろう。

「弊社のカメラマンを用意しますから、都内の公園で先生のプロフィール写真を撮影しましょう」

と提案された。

つまり、

「おまえは写真写りが悪い」

ということである(被害妄想)。

で、そのときの詳細なエピソードは、

著者近影

という回に書いた。

ま、そういう苦い経験があったもんだから、「プロフィール写真を送ってほしい」と言われると、とても憂鬱になってしまうのである。

本当は、そのときにプロのカメラマンに撮ってもらった写真を再利用できればいいのだが、たぶん、著作権とか何とか、難しい権利関係があるに違いない。

ということで、先日、あらためてプロフィール写真を撮ることにした。

だが時間がないので、自宅の外でどこか適当な場所を見つけて、妻に撮ってもらうことにした。

何カ所かロケハンをして、背景としてふさわしい場所を探す。

で、妻の持っているフツーのデジカメで撮ってもらったんだが、シャッターを押すたんびに、

「うーむ」

と首をかしげている。

どうもあまりうまくいかないらしい。

「まあ仕方がないよ。被写体が悪いんだから」と私。

「それもあるんだけど、人物だけにピントが合って背景がぼやける感じの写真を撮りたいんだけど、それができない」

どうもそこにこだわっているらしい。

何度試みても、「人物だけにピントが合って背景がぼやけるような写真」が撮れないのだ。

アレって、どうやったら撮れるんだろう???やり方がわからん。

まあ仕方がない。時間もなかったので、この時に撮った写真のうちの1枚を送った。

数日経って、ホームページやSNSに、そのプロフィール写真が公開された。

そのとき同時に、ほかの回のトークゲストが誰かなのかが、初めてわかったのだが…。

それを見て、ビックリした。

俺以外、みんなオサレな人ばかりではないか!!!

しかも、写真も凝ったものばかりである。

トークゲストの一人である、ある写真家さんのプロフィール写真なんぞは、俺が思い描いていた、「人物にピントが合って背景がぼやけている写真」になっていて、それがとてもオサレにみえたのである。

(さすが写真家だな。どうやったら、こんなふうに撮れるんだろう…)

やっぱり、フツーのデジカメではダメなのかな…。

というか、被写体自体がダメなんだな。

そもそも、この映画の主人公のツトムさんは最重要のトークゲストだから別格としても、そのほかの人たちは、私を除いて、みんなオサレさんなのである!!!

一気に意気消沈して、ショボーン(´ω`)となった。

意気消沈、というよりも、すっかり気後れしてしまった、と言った方が正しい。テンションがダダ落ちである。

ま、本番に強い人間だから、最終的には面白いトークになるとは思うんだけどね。

…と言っておこう。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

というか、顔面に光量がタリナイ。

デジカメは被写界深度が深いから、背景をぼやかすためには奥さんに一眼レフを買ってあげるとよろしい。

もっとも、背景がはっきり写っていないと撮影場所が当てづらいから、写真は人物よりも背景にしっかりピントを合わせるように。

投稿: こぶぎ深度 | 2018年9月25日 (火) 12時36分

なるほど。人物よりも背景のほうにしっかりとピントを合わせないと、聖地巡礼できないからね。

投稿: onigawaragonzou | 2018年9月26日 (水) 02時09分

その① Avモード(絞り優先モード)を選択して、Fの値を小さくする。

その② ズームを動かして、望遠側で撮る。

その③ カメラと撮影対象の距離を近くする。

その④ 撮影対象と背景の距離を遠くする。

この4点に注意すれば、デジカメでも、そこそこ背景がボケます。

お試しあれ。

投稿: こぶぎ深度 | 2019年6月18日 (火) 13時09分

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