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ラングドシャへの道・後編

「ラングドシャへの道」、あまりにどーでもいい内容なので書くのをやめようと思ったのだが、あんまり引っ張るほどの内容でもないので、続きを書きます。

シャノアールの意味がわからない。

「じゃあ、シャはいいから、ノアールの意味はわかる?」

ノアール、ノアール、ノアール…。

聞いたことがあるぞ!何だっけな…。

香港ノワールだ!!!

たしか、以前の俺のブログにも、「香港ノワール」という言葉を使ったはずだ。

「ひょっとして、香港ノワールの、ノアール?」

「そうだよ。そのノアール」

はて、香港ノワールまではよかったが、肝心の、香港ノワールの意味がわからない。

映画のジャンル、ということだけはわかるのだが。

香港ノワールといって思い出すのは、香港映画「男たちの挽歌」の、チョウ・ユンファの顔なのだが、はて、「男たちの挽歌」が、香港ノワールといわれる所以は、何だろう?

しかも俺は、「男たちの挽歌」を、ちゃんと見ていない。

やくざ映画みたいなもんかな?

しかし、喫茶店の名前にそんなやくざチックな言葉が入るとも思えない。

「色だよ、色」

「色?」

ノアールは、色の名前か。

なるほど、「北野ブルー」みたいな感じなのね。

何色だろう?

「香港ノワールの映画のイメージだよ」

…そう言われても、香港ノワールをちゃんと見ていないので、よくわからない。

「香港の闇の世界を描いた…」

「…く、黒?」

「そう、黒」

シャノアールのノアールは、黒という意味か。

…って、ノアールの意味がわかったところで、シャの意味がわからない。

「シャは、動物」

動物??

いろんな動物を言い続けて、ようやく正解に行きあたった。

「猫か~」

なるほど、黒猫という意味か。

とすると、ラングドシャのシャも猫ということになる。

「ドは『~の』という意味」

「猫のなんとかってこと?」

「そう。ラングは体の一部」

体の一部???

「お菓子の形を思い浮かべてごらんよ」

…耳、でもないし、額、でもないし…。

「舌!」

「正解」

というわけで、ラングドシャの意味が、ようやくわかったのであった。

…どうです?答えのわかっている人にとっては、どーでもいい話でしょう。

ここで言いたいのは、ラングドシャの意味って何だっけ?って思い出すとき、いったん「シャノアール」を思い浮かべ、O先輩のエピソードを思い出し、その次に「香港ノワール」でチョウ・ユンファの顔を思い出し、そこまで行ってから、ノアール=黒、シャ=猫、ああ、猫の舌ね、と思い出すようになってしまった、ということだけです。

そこでまた思い出した。

また30年以上前の話。

高校1年の時って、部活とはべつに、「クラブ活動」というのが時間割に組まれていた。

授業名は「必修クラブ」と言ったかも知れない。水曜日の午後だったと記憶する。

運動系とか、文化系とか、いろいろなクラブがあったんだけど、僕はなんと、フランス語クラブに入っていたのだ!

たしか、英語のヒロイ先生という先生が顧問で、選択していた生徒は数人だったと記憶する。

フランス語の授業はほとんどなく、もっぱらフランス映画を見ていたような…。

そのとき面白かったのが、ルイ・マル監督の映画「死刑台のエレベーター」。

あれって、いまから思えばフィルム・ノワールだったのかな?映画に詳しくないので、よくわからない。

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