マニアonマニア
10月7日(日)
平日の長時間通勤がさすがにこたえたのか、かなりしんどい。
もうだめかもわからんね。
それでも今日は、休日出勤である。
といっても、職場ではなく、都内の某所で会合である。
一昨年のこと。
「むかしのマニアの人たちのことを、いまのマニアの人たちが調べたら、おもしれんじゃね?」
ということを思いつき、これを職場のプロジェクトとして提案したら、この企画が通っちゃった。
で、黒澤明監督の映画「七人の侍」の中で百姓を守ってくれる変わり者の侍仲間たちをスカウトする勘兵衛(志村喬)のごとく、各地を行脚して、「むかしのマニアの人たちのことを調べてくれるマニア」をスカウトして、仲間を集めて、昨年4月からこの企画がスタートした。
言い出しっぺの私だったが、昨年夏以降、体調を崩したり、今年の4月から3カ月間、育休をとったりして、ちょっとこのプロジェクトから戦線離脱していた。
で今日、久しぶりに会合に参加したのだが…。
最初は、マニアに対する興味本位でいたずらに立ち上げた企画だったが、集まった人たちがみんなマニアックすぎて、ついていけない!
マニアックにもほどがあるだろ!まったく、手加減ってものを知らない。
そう考えると、俺なんか、凡人も凡人、ド凡人である!
ああ、面白半分にこんなプロジェクトなんかを企画するんじゃなかった。
いちど足を突っ込んだら抜けられなくなる底なし沼のごとく、奥が深く、危険な世界である。
生兵法は怪我のもと!
マニアの人の話を聞けば聞くほど、自分の平凡さを思い知らされ、落ち込む一方である。
だが、マニアックな人の話を聞くこと自体は、とても面白い。
今日、都内のいくつもの場所で、同業者の集まりがあったと聞いているが、他のどこの会合よりもいちばん面白かったのが、うちの会合だったと思う。
マニアックな人って、他人にあんまりわかってもらおうと思ってないところがすごい。
色気や欲がないのだ。
自らの知識欲を満足させることに、無上の喜びを感じるのだ!
俺なんか、自分の調べたことを、すぐに他人にわかってもらおうとするからね。そのへんがイヤラシイ。
だから俺は、マニアでもなんでもない、平凡な俗物人間なのだ。
現代のマニアが、むかしのマニアのスゴさに驚くさまを見るだけでも、凡人の僕には面白い!
面白かったが、ドッと疲れて、打ち上げにも参加せずに帰宅した。
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