夏井先生!
10月2日(火)
今日は、僕にとっては2軒目の、保育所説明会。
うちを含めて4組ほどが参加する、こぢんまりした説明会で、もちろん、子どもも一緒である。
前回の、5~60名ほどの、大人だけの座学とは全然違う。
園長先生は、バラエティー番組「プレバト!!」の俳句の先生、夏井いつきさんみたいな感じの人である。
「プレバト!!」の夏井先生の俳句の添削を見ると、俳句って奥が深いなあと思って、つい、見入ってしまうが、園長先生も、そんな感じの人である。
保育所の中を案内しながら、立て板に水のごとく、明快に、保育所のしくみと、保育のポイントを説明された。
実にわかりやすい。前回の2時間の座学はなんだったんだ!?
月並みな言い方だが、子どもの目線に立ったお話しだった。
「教育するのではなく、遊びの中から、いろいろなことを身につけさせる」
とか、
「子どもの興味をそぐようなことをしてはいけない」
とか。
つまりは、大人の都合に子どもを合わせるのではなく、子どもの興味に大人が合わせることが大事、ということなのだろう。
ひとつ、印象的だったのは、離乳食を与えるときの、スプーンの使い方である。
うちも、先日から離乳食でおかゆを与え始めたばかりなので、これは聞いておかねばなるまい。
園長先生こと夏井先生は、こんなことをおっしゃった。
たとえばみなさん、チャーハンなんかで使う、レンゲスプーンってあるでしょう。
チャーハンをレンゲスプーンですくって食べるとき、レンゲスプーンの底の方のチャーハンが食べづらいですよね。そういうとき、どうしますか?
上の歯で底の方のチャーハンをこそいで食べようとしますよね。
そのときに、レンゲスプーンを、どのように動かしますか?
レンゲスプーンの柄の部分を、少し上に持ち上げて、つまり、少し上に傾けてチャーハンをこそぐように食べますよね。
離乳食のおかゆをスプーンに乗せて、子どもに食べさせようとするときも、同じ心理がはたらきます。
スプーンに乗せたおかゆを、残らず子どもに食べさせようとして、スプーンを子どもの口に入れたあと、つい、スプーンの柄の部分を、少し上に傾けて、スプーンを引っ張り出すんじゃないでしょうか?
たしかに、そうすれば、子どもはスプーンに乗ったおかゆを残らず食べることができるでしょうけど、それではダメなんです。
そうやってしまっては、子どもが、自分で工夫して食べ物を口の中に運ぼうとはしなくなる。
だから、スプーンを子どもの口から引き出すときは、柄の部分を上に傾けてはいけない。口に入れたときと同じ状態で引き出すのです。
そうすれば、子どもは自分で、なんとか工夫しておかゆを食べようとします。
スプーンに乗せたおかゆを残らずきれいに食べてほしいというのは、大人の都合なんですよ。
…正確ではないが、たしかこんなお話しだった。
…た、たしかにうちも、スプーンに乗せたおかゆを子どもの口に入れたあと、柄の部分を少し上に傾けながら口から引き出していた(大汗)。
ほかにもいろいろとダメ出しをしてもらい、本当に夏井先生に俳句の添削をしてもらっているような思いにとらわれた。
僕の中では完全に、園長先生は夏井先生である。
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