「『風の便りの吹きだまり』では、今も新作ブログが公開されている。一体、誰がブログを見張るのか?一体、誰がブログをウォッチするのか?ブログウォッチ超人、ブロガンディアス鬼丸がいま立ち上がる——その名も、週刊ブログ時評ブログウォッチメン!」
こんにちは、ラジオパーソナリティーのライムスター鬼丸です。
さあ、いよいよ「祝・まる10年!神回エピソード大賞」の発表の時間がやってまいりました!
2770本以上におよぶエントリーのなかから、何が選ばれるでしょうか!
「ダマラー」のみなさんに大賞候補作品の応募を呼びかけたところ、
応募総数!
…1通!
なんと、1通もの応募が寄せられました!
言っておきますが、鬼瓦さん自身でもこぶぎさんでもありませんよ!
で、私、独断と偏見で、応募1通のこのエピソードを大賞に決めました。
栄えある、「祝・まる10年!神回エピソード大賞」に輝いたのは…
(ドラムロール)
ドン!
2013年11月29日 掲載の…
「殺し文句は「くるわを出でよ」とそのコメント欄」」です!!!
(パンパカパ~ン、パンパンパンパンパカパ~ン♪)
パチパチパチパチパチ(拍手)
いやあ、私、はっきり言ってこのエピソード、ノーマークでした!
まさかこのエピソードが選ばれるとは!
しかし、あらためて読み直してみますと、このエピソード、たしかに神回です!
コメント欄を含めて、このブログの世界観が凝縮されています!
本文じたいは、簡単にいってしまうと、
「かつての職場の学生たちを前に、韓国留学体験を90分の授業の中で喋った」
という内容なんですが、まあこの中にも、このブログに関する、いろいろなエピソードが込められているわけです。
まず、冒頭で、こぶぎさんと鬼瓦さんの関係が語られていますね。
こぶぎさんというのは、ご存じの通り、このブログのコメント欄に登場する、いわば「ヘビーダマラー」ですよ。いや、もういまや、「ヘビーダマラー」と言うよりも、メインパーソナリティーの鬼瓦さんにとっての、構成作家、といってもいいでしょう。
こぶぎさんはかつての同僚でもあるわけですが、そのこぶぎさんから、仕事の依頼が来たことから、この物語ははじまります。
たんにコメント欄にバカなことを書いている面白いオジサンとしてではなく、ここでは仕事の依頼人として描かれているわけです。
この2人は、ブログのコメント欄でしか連絡を取り合っていない、という真実が明かされて、読者はここで度肝を抜かれるわけです。
このときの仕事の打ち合わせも、コメント欄を用いて行われたんです。
「今週に迫ったSKKですが、そちらの日程がKKCだそうで、SRをKGMに渡すようにDDRしました。それで、KGGにOSに使う部屋が取れなかったそうなので、すみませんが、わがKKSでIPKして下さい。それでは、当日はYRSKONGISMS。」
「MRMRのDDR、ARGTGZMS。TJTはHYMにTCKして、前のJKNのKMGのJGにも出てくれないか、と、FMOさんに言われましたが、どうなるかはわかりません。HYMにTCKした場合、KBGさんかFMOさんのKKSにHMNします」
「KGMはOS用にYKIN室を押さえてますので、HYMにTCKされたら、OCでも飲んでお待ち下さい。JMKKのTTSがOTするDDRです。前のJKN、KBGはZMの最中なので、SMMSNが、KMGのJGの方で、JKNをTBSて頂けるとTSKRます」
このあたりのコメント欄での応酬も秀逸ですね。今となってはアルファベットの意味が何なのか、もう復元もできません!(笑)
この、アルファベットを用いた隠語、というのが鬼瓦さんのお気に入りだったようで、それがよくあらわれているのが「KYの起源」という記事ですね。
授業のタイトルが、「キョスニムと呼ばないで!」ですね。このタイトルは、鬼瓦さんがゆくゆくこのブログを出版したり映画化したりする際に考えているタイトルで、そのためのメディアミックスを仕掛けているんだ、なんてことも書いてました。このメディアミックス戦略は、鬼瓦さんが学園祭で演奏したバンド名に「キョスニムと呼ばないで!」と付けるなど、多方面に展開してゆきます。
さて、この「キョスニムと呼ばないで!」の授業なんですけども。
通算で4度目、と書いてありますけども、私、ライムスター鬼丸は、その4回とも聴きに行きました。
この記事にも書いてありますように、鬼瓦さんは、笑福亭鶴瓶の「鶴瓶噺(つるべばなし)」のようなものをめざしていたようです。
「鶴瓶噺」、これもご存じの方が多いと思いますけども、「青木先生の話」とか、「修学旅行での宮本君の話」なんてのが定番ですよね。この「キョスニムと呼ばないで!」も、そうしたテイストをめざした、というところでしょう。
実際の授業では、このブログの文章をひたすら読み上げる、という、荒技というか、禁じ手を使って、90分まくし立てるわけですが、それはさながら古舘伊知郎の「トーキング・ブルース」を思わせるものでもあります。
ただし本文中には、授業の内容については直接触れていませんね。秀逸なのはコメント欄です。この本文を受けて、その場で授業を聞いていたこぶぎさんは、コメント欄で授業の内容を完全再現するんです。
このあたりは、こぶぎさんの真骨頂。さすが、ラジオのハガキ職人の面目躍如、といったところなんですが、「あなたにもできるブログ芸」という架空の番組に仮託して、この授業の一部始終を語るのです。
ご丁寧にも、授業で取り扱ったエピソードのリンクを貼ってくれているのがありがたい!つまりこれによって、鬼瓦さんの韓国語学校でのエピソードのエッセンスを知ることができます。そういう意味では、このブログの総集編的な役割も果たしていますよね。
つまり、本文とコメントを見れば、このブログのエッセンスがほぼわかる、というしくみになっているんですね。
さらにコメント欄には「鬼瓦亭権三(ごんざ)」師匠の創作落語が続きます。これもダマラーにはおなじみのキャラクターですね。コメント欄でのこぶぎさんと鬼瓦さんの息の合った応酬は、ダマラーファンにはたまりませんな。まさに「多幸感」です。
このブログが、鬼瓦さんとこぶぎさんで作りあげられてきたということを、このエピソードははからずも示していますね。
そして、このエピソードの重要なキーワードとして登場するのが、「くるわを出でよ」という言葉です。
この「くるわを出でよ」という言葉は、ほかの記事ではほとんど登場しません。しかし、この言葉は、鬼瓦さんとこぶぎさんが影響を受けたOさん、そのOさんが愛してやまなかった、とても重要な言葉なんですね。Oさんがいなければ、鬼瓦さんは韓国留学を決意しなかったでしょうし、このブログも書かれることはありませんでした。
とにかくいろいろな意味で、このエピソードは、このブログの世界観を象徴していて、神回と呼ぶにふさわしいのです。このエピソードを選んだ方、そうとうなヘビーダマラーです。
…というわけで、「祝・まる10年!神回エピソード大賞」は、2013年11月29日掲載の「殺し文句は「くるわを出でよ」」に決まりました!
さてみなさん、もうひとつの企画、覚えてますか?
「真のダマラーは誰だ?吹きだまりカルトQ」!
こちらの方も忘れてはいません。
今回登場した「くるわを出でよ」という言葉。こぶぎさんをはじめ、ごくわずかの方はすでにご存じですが、この言葉を言った、江戸時代の有名な学者とは誰でしょうか?
これが「カルトQ」の第1問です!
これからも、たま~にこんな感じで、「カルトQ」をやっていきます。
以上、ライムスター鬼丸の「ブログウォッチメン」のコーナーでした。
最近のコメント