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ヤシオリ作戦からのエクソシスト

12月16日(日)

テレビで、映画「シン・ゴジラ」を放送していたので、ついつい最後まで見てしまった。

やっぱり、名場面のオンパレードだ。賛否が分かれるが、僕はなんといっても会議の場面が好きである。

僕は「エヴァンゲリオン」をまったく見たことがない。ただのいちども見たことがないのだが、1970年代の東宝映画なら、よく見ている。

「シン・ゴジラ」が、岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」へのオマージュだというのは有名な話だが、ほかにも、市川崑監督の金田一映画ばりのカット割りや、映画「日本沈没」を思わせる場面など、東宝映画ファンにはたまらない。

ついでに言うと、無人新幹線爆弾の場面で、新幹線が並んで走っているカットは、映画「新幹線大爆破」を彷彿とさせる!

総理大臣の描き方について、前半の、大杉漣の演じる総理大臣は、映画「日本沈没」で丹波哲郎が演じる総理大臣を思わせるし、後半の、平泉成の演じる総理大臣は、映画「日本のいちばん長い日」で笠智衆の演じる鈴木貫太郎総理大臣を思わせる。

こんなことをあげだしたら、キリがない。「エヴァンゲリオン」を知らなくても、「シン・ゴジラ」は十分に楽しめるのだ。

だが今回書きたいのは、そんなことではない。

「シン・ゴジラ」を見ていて、これは、間もなく9カ月になるうちの娘のことではないか!と気がついたのである。

以下は、映画の完全なネタバレなので、要注意。

いま、娘はものすごいスピードでハイハイをしているのだが、その様子は、「ゴジラの第2形態」にそっくりである!

障害物があってもお構いなしに突き進む。ハイハイに鬼気迫るものがあるのだ!

でもって、夜はなかなか眠らない。眠らせるのに、毎日ひと苦労している。

眠らせるためには、授乳をするのが効果的な場合がある。

お乳を飲んでいるうちに、眠ってしまうのである。

つまりこれは、「ヤシオリ作戦」である!

しかし、「ヤシオリ作戦」では、娘が容易に眠らない場合もある。

その場合は、抱っこをして、ひたすら歩きまわる。

この方法は、抱っこする側にも覚悟が必要である。

最初、抱っこをすると、猛烈な勢いで泣き始める。

ギャーぁぁぁぁぁぁぁ!!!

と、足をバタバタさせながら、泣き叫ぶのである。

眠るのがイヤなのか、寝入りばながイヤなのか、よくわからない。

とにかく、ちょっとおかしくなってしまったのか?ってくらい、泣きわめくのである。

しかしそこでひるんではいけない。

その泣き狂った状態に、抱っこしている側の私は、ひたすら耐え続け、歩き続けなければならない。

そのうち、次第に泣き止んできて、やがて眠ってしまうのである。

うーむ。泣き叫ぶ子どもをおとなしくさせて寝かしつけようと言うんだから、見た目からしたら、ちょっとした悪魔払い、エクソシストのような心境である。もっともこれは、「シン・ゴジラ」とは関係ない。

とにかく、昨日の「シン・ゴジラ」を見てからというもの、娘がハイハイでこちらに向かってくると、脳内に伊福部昭の映画音楽が流れるのである。

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