ギロッポン
12月12日(水)
振休。
六本木の美術館に行く。研究仲間が関わっている企画展ということで、招待券をもらったのである。
ギロッポンというだけあって、オサレな人たちが闊歩していた。
まるでバブルのときのような賑わいに、「あるところにはあるんだな…」と妬ましく思うことしきりである。
見終わったのが夕方の6時である。お腹がすいたので、どこかこのあたりのお店で食べて帰ろうかと思ったが、どのお店も値段が高い。
ハンバーガー屋さんに入ろうと思ったら、ハンバーガーが1個1500円くらいするので、バカバカしくなり、そのまま帰ることにした。
ちょうど退勤時間ということもあり、勤め人たちが早足で家路に急いでいた。
こっちは、ベビーカーも一緒なので、とてもそのペースにはついていけない。
なによりまず、地下鉄の駅にたどり着くのが大変である。
ベビーカーを転がしながら、地下鉄の駅の改札の前まで来た。
改札の中を見ると、階段かエスカレーターを使ってホーム階に登るようになっている。
ベビーカーでは登れないな。
近くにエレベーターがあったので、それで登ってみると、地上に出てしまった。
うーむ。地下鉄のホーム階に直結するエレベーターはないのか?
案内図を見てみると、地下鉄のホーム階に直結できそうなエレベーター乗り場はどうやら2カ所。そのうちの1カ所は、工事中か何かで、閉鎖中と書いてある。もう1カ所は、かなり遠くまで歩いたところにあるらしい。
仕方がないので、そこまでベビーカーを転がして歩いて行く。
10分くらい歩いて、ようやくその入口を見つけた。
すぐ近くにあるはずの地下鉄のホームまでたどり着くのに、10分以上もかかったことになる。
そこから、ラッシュの地下鉄を乗り継いで、家の近くの駅まで着いたころには、もうヘトヘトだった。
ベビーカーはともかく、車椅子を使っている人は、大変だろうな。
その美術館と地下鉄の駅は、地下街で直結していると、案内表示には書かれている。
しかし実際には、エスカレーターや階段を使わなければ、そのルートは使えない。
車椅子の場合は、エレベーターでいったん地上に出て、車通りの多い道を渡ったりしながら、目的の美術館に行かなければならない。当然、時間がものすごくかかる。
こんなこと、気にもとめていなかったなあ。
六本木は、颯爽と歩く人たちのための街なのだと、痛感した。
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コメント
センスのいい記事ですね。
ベビーカー同伴でいろいろ出歩いて、バリアフリーなルート検索の奥義を究めていけば、やがて「奥義の国、日本!」と言われるほど、誰もが颯爽と歩ける住みよい国になるのでは。
投稿: 難儀なこぶぎ | 2018年12月14日 (金) 10時05分
こぶぎさん、お見事!
投稿: onigawaragonzou | 2018年12月14日 (金) 22時08分