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喉の奥に刺さった魚の骨

「通勤に片道2時間半かかるとなると、本を読む時間がたっぷりあって、うらやましいですねえ」

と言われることがある。

冗談じゃない。電車に座れたとしても、片道2時間半の通勤は、ひたすら疲れるのだ。本を読んだり、音楽を聴いたりするのすら、煩わしくなる。

とくに最近は、どうも体がだるい。電車の中で気を失ったように寝てしまうことがある。

ちょっとしたことでも疲れる、というのは、重篤な病だろうか。もうだめかもわからんね。

前にも書いたことがあるが、いちばんしんどいのは、仕事に関するメールである。

毎日、大量のメールが来る。

ひとつひとつはたいしたことのない内容だったりするが、ちょっとしたメールであっても、返信するのがかなりしんどい。

仕事のメールはなまじっか家でも見ることができるもんだから、うっかり見てしまうと、「あ~あ、返信しなきゃ~」と、休みの日でも憂鬱になってしまう。

逆に、こちらから出さなきゃいけないメールもある。これもまた、しんどい。

とくに、多くの人に対して会合の日程を調整したりする場合や、こちらから仕事の依頼をするときなどは、なかなかメールの文章を書く気が起こらない。で、ズルズルとムダに時が経ってしまう。

年度末が近くなると、いろんな会合の日程調整をしなければならず、それをするだけでもゲンナリである。

だから仕事のメールは、テンションを高めないと、とても書くことができないのである。

書かなきゃいけない仕事のメールを先送りにしているときは、なんとなく喉の奥に魚の骨が刺さっているような感じになるのだ。

今日は職場で、ほぼ1日、仕事のメールを書いたり返信したりすることで終わってしまった。ほんの少しだけ、喉の奥に刺さっている魚の骨がとれたような気がした。

しかしまだ、完全にとれたわけではない。

メールだけではなく、締め切りを過ぎた原稿もまた、喉の奥に刺さった魚の骨である。年がら年中、締め切りを過ぎた原稿を抱えている身としては、一度として喉の奥に刺さった魚の骨がとれたためしがない。

同僚から依頼された、9月末締め切りの原稿が、まだ書けない。

なかなか気が進まない原稿なので、なおさら書く気が起こらない。

しかし早く書かないと同僚に申し訳ない。廊下でその同僚とすれ違うたびに、罪悪感にさいなまれる。同僚のほうも、こちらに催促したいと思いつつ、なかなか言い出せないのかも知れないと思うと、なおさら申し訳ない気持ちになる。

そんなこんなで、喉の奥に魚の骨が刺さったような感覚は、いつまでたっても、解消されることがないのである。

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コメント

今朝の新聞を読んだら、ある漫画家の過去の漫画データからAIに漫画を描かせる研究の記事が載っていたが、AIに試しに書かせてみた「3コマ漫画」がびっくりするほど面白くない。

AIに「元データの漫画自体が面白くない」というお墨付きをもらったというか、

「お前の漫画は4コマもいらぬ、3コマで十分だ」と認定されたようで、可哀想だ。

でも、この手の「転」が省略された、「起・承・結」漫画がAIに大うけなんだろうな。

「M-1」ならぬ「AI-1」で、審査員のAIしらくに「このギャクの面白さがわからないなんて、人間もまだまだだな」とか、「人間の業(ごう)の否定」をされたりして。


てなことを考えて、長距離通勤のひと時をお楽しみください。

投稿: ふつおた風こぶぎ | 2018年12月 3日 (月) 10時47分

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