お詫びして訂正
1月4日(金)
近所の家電量販店に行く。先日行ったのとは、別のお店である。
今回は、スマホを充電する際のケーブルが壊れてしまったので、それを買いに行くのである。
マイナーな機種のスマホなので、どの種類のケーブルを買ったらよいかがわからなかったため、壊れてしまったケーブルを持っていくことにした。
例によって、陳列されているケーブルを見てもわからないので、レジで待機している店員さんに聞いてみることにした。
「あのう…、これと同じものを買いたいんですけど」
かばんから、壊れたケーブルを取り出して、奥の方で黙々と仕事をしている若い店員さんに話しかけた。ちょっとオタク風の、無愛想な店員さんである。
店員さんは僕の持ってきたケーブルを手にとり、
「少々お待ちください」
と言って、店の奥の方に行ってしまった。
もう、この時点で僕は、イライラし始める。
(大丈夫かなあ、あの無愛想な店員さん。どうせ待たされたあげく、「在庫はございません」とかなんとか、言われるんだろ!)
少し経って、その店員さんが戻ってきた。
「このケーブルとまったく同じものということになりますと、こちらでございます」
「まったく同じものがあったんですね」
「ええ。こちらは純正品です」
たしかに、携帯電話会社が出している純正品で、僕が持ってきたケーブルとまったく同じものである。
「まったく同じものをお求めでしたら、こちらになりますが、純正品以外にも、この規格に対応するケーブルがございます」
「そうですか。…やはり値段は違うんでしょうか」
「そうですね。この純正品は○○○円ですが、そうでないものは、お値段がいろいろとあります」
「それはどの辺にありますか?」
「ご案内します」
そう言うと、その店員さんは、ケーブル売り場まで案内してくれた。
「こちらのコーナーが、対応するケーブルです」
「いろいろありますね」
「充電のみに対応するケーブルと、充電のほかにパソコンにつないでデータのやりとりができるケーブルと、2種類あります。ちなみに純正品のものは、…充電のみのようですね」
「そうですか」
ここまでの店員さんの説明は、実に的確である。
迷ったあげく、充電のみの純正品のほかに、データ通信もできるケーブルを1本買うことにした。
レジに戻り、会計を済ませた。
「お時間を取らせてしまって申し訳ありません」
そう言って、店員さんは商品を引き渡した。
「ありがとうございます」
つい口をついて「ありがとう」という言葉が出た。
たいへん失礼ながら、見た目の印象とは異なる、的確で誠実な対応に、この家電量販店に対する僕の評価がぐんと高くなったのであった。
先日、イライラのあまりに家電量販店に対して批判めいたことを書いてしまったが、誠実に対応してくれる店員さんももちろんいることを、申し添えておきます。
あと、ちょっとした対応の違いで、その店の評価が大きく左右されるんだな、ということもよくわかった。これは、肝に銘じないといけない。
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