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娘に助けられる

1月19日(土)

今日は「都の西北」で、「同業者祭り」である。

といっても、ただの「同業者祭り」ではない。10年ほど前に韓国に留学した時にお世話になった先生方が、20名ほど来られるのである。

いわば「国際交流同業者祭り」なのだが、僕はたいそう気が重い。

韓国でお世話になった先生方に会うのは、うれしい反面、俺はいままで何をしてきたんだ!と、自分がこの10年、まったく進歩していないこととか、1年間留学しても、それがその後の仕事になかなか生かせていないことに対して、とても顔向けできない気持ちなのである。

それにそもそも、僕はこの種の「同業者祭り」に参加するのはとても苦手で、あれこれと理由をつけて、ここ最近はまったく出席していないのだ。

だが、この「同業者祭り」は、お世話になった人が多数いるので、参加しないわけにはいかない。

困ったあげく、娘の力を借りることにした。

9カ月の娘を、「同業者祭り」に連れていくことにしたのである。

あまり気が進まないせいか、会場に着いたのが開始時間ギリギリであった。

会場に来てみると、ものすごい数の同業者が集まっているではないか!

あとで聞いたら、200名ほどの同業者が集まっていた。

おそるおそる会場に入ると、視線は一斉に娘に注がれる。

誰もがにこやかに声をかけてくれ、久しぶりに会った方々とも、自然にお話しをすることができた。

韓国でお世話になった先生方も、にこやかに娘の周りに集まってくれている。おかげで、韓国の先生方とも久しぶりにいろいろとお話しすることができた。

みんなが娘に注目してくれることで、ずっしりと重かった僕の気持ちが軽くなった。

娘の力を借りて、「同業者祭り」を乗り切るとは、何とも情けない父親である。

ま、でもこの場を借りて、韓国の先生に自分の近況報告をいっぺんに伝えることができたので、やはり娘の力は、偉大である。

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