集中講義・大団円
2月18日(月)
先週の水曜日からはじまった集中講義は、今日が最終日である。
最終日の今日は、5班に分かれたチームが、それぞれプレゼンを行い、それについて議論をする。司会も、学生に任せる。
最初はどうなることかと思ったが、5班ともとても面白いプレゼンで、議論は思いのほか白熱した。
プレゼンは、初日に1度、簡単なものをおこなってもらい、最終日に総仕上げのようなプレゼンをしてもらうという段取りで、つまり2回のプレゼンをしてもらったわけだが、この方法がなかなか功を奏したようである。
最初のプレゼンで、自分の中の考えを覚醒させ、それを最後の回のプレゼンで形にしてみる、ということで、一種の達成感を得られたのではないか、とも思う。
集中講義の主担当だった2人の教員も、
「こういうやり方は初めてだったが、とてもおもしろかった」
と、とても満足しておられた。
どの班もおもしろかったのだが、僕がとくにおもしろいと思ったのが、3班の学生である。
初日のプレゼンで、
(なかなかいいところに目を付けるなあ)
と、そのセンスに感心してしまったのだが、最終日のプレゼンでは、僕の予想をはるかに超えるプレゼンをしてきた。
センスのよさという点では、ちょっと他の追随を許さないような感じがした。
もちろんこれは、僕の好みにすぎないのだが。
議論の際の受け答えも、実にしっかりしていて、
(俺が企業の人事担当だったら、絶対この学生を採用したい)
と思わせるものだった。
「前の職場」でもしばしば経験したことだが、基本的にみんな、まじめに取り組んで、一定の水準に達している中で、飛び抜けてセンスのいい学生、というのが、たまにあらわれる。
そういう学生に出会うと、この授業をやってよかった、という気持ちになる。
こういうことがたまにあるから、教員稼業というのはやめられないのだ、ということを、久しぶりに思い出した1日だった。
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