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ガールズバーと焼豚

3月30日(土)

重版出来記念!料理持ち寄りパーティー」は、お昼12時開始である。

パーティーの会場となる場所は、都内の雑居ビルの地下にある貸しスペースだという。

Image 事前に調べたところによると、こんな感じのスペースだという。

(なかなかクラシックな感じでいいじゃないか…)

と思っていたら、こぶぎさんがとんでもない情報を教えてくれた。それが、以前のコメント欄である。

「あいご ちょんまる い さじん まじゃよ?おんちょん とっかっとぅん もすび え かげ がいんぬんで ちゃんそ ろ ふぁぎんへっすに、ぱーてぃーるーむ が おぬんで のればん よじゃず ばー が いっそよ(ちんちゃ)。おでぃそ そーしゃる ダイニング い はぬんごえよ。のむ しんぎ へ。」

翻訳すると、

「あれまあ!この写真ほんとかい?これとまったく同じお店があるんだけど。場所を確認してみたら、パーティールームなんかじゃなくって、カラオケガールズバーになってるよ(これホント)どこでソーシャルダイニングをするの?まったく不思議だなあ」

こぶぎさんの調べによると、この写真を検索してみたら、このお店はガールズバーなるお店だ、というのである。

どういうこっちゃ?

心配になって、主催者のOさんに聞いてみたところ、Oさんもよくわからなかったらしく、確認してくれた。そうしたら、

「ふだんはたしかにガールズバーなんですけど、この日はガールズバーをお休みにして、特別に貸し切りで使わせてくれるとのことでした」

という。

どういうこっちゃ?というか、ガールズバーって何だ?乱痴気騒ぎするところ???

なんだかよくわかんないけど、ガールズバーの「残り香」とかがあったらヤだな。

よくわからないまま、当日を迎えた。

さて、今日。集合時間に少し遅れて、目的地に着いた。

地下鉄の駅を降りて、5分ほど歩いたところに、寂しい一角があり、そこに雑居ビルがそびえ立っている。パーティールームは、その地下にあるらしい。

アヤシい!むちゃくちゃアヤシすぎる!

おそるおそる扉を開けると、すでに多くの人が集まっていた。

「鬼瓦先生!お久しぶりです」と、人びとが口々に言う。彼らと会うのは、昨年の7月以来なのだ

ここでは僕は、「先生」と呼ばれている。パーティーの主体は、僕よりも10歳~20歳ほど若い人たちで、私の父と同年生まれのツトムさんを除けば、僕は最年長だからである。

前にも書いたが、どうやら僕は彼らにとって「ウルトラの父」的存在で、最後の最後にあらわれた救世主という役割を与えられているらしい。そのあたりが、どうにも面はゆいのである。

すでにテーブルに料理が並べられていた。

「あのう…料理を持ってきたんですけど」

「鬼瓦先生!料理を作ってこられたんですか!」

「え、ええ」

「何です?」

焼豚なんですけど…」

「焼豚!」

「お正月の福引きでダッチオーブンがあたっちゃってね。それで、焼豚を作ったんです。2時間くらいかかりました」

「心して食べさせていただきます!さっそく並べましょう」

うーむ。そんなにたいそうなものではないんだがな。

編集者のOさんが、フライパンで温め直してくれて、テーブルに並べてくれた。

いずれの料理も力がこもっていて、どれも美味しそうである。

俺の汚ったねえ焼豚なんか、見劣りするばかりなのだ。

しかしみんな気を遣ってくれて、

「鬼瓦先生の焼豚、味が染みてて美味しいですねえ!」

「鬼瓦先生のお作りになった焼豚が食べられるなんて、貴重です!」

などと、こっちが面はゆくなるような感想ばかりを述べてくれる。だからそんなたいしたもんじゃないんだって!

焼豚500グラム(4人分)だけではタリナイかな?と心配していたのだが、ちょうどよい分量だった。

パーティーじたいは、和やかに進んだのだが、いろいろと気になることがあった。

まず、当然あると思っていた調理器具が、ほとんどないことである。

誰かが焼酎のお湯わりを作ろうとしたのだが、肝心のお湯がない。

よく見ると、ポットも置いてないのだ。火元といえば、カセットコンロがひとつあるだけである。

お湯を沸かすためには、水を入れた片手鍋を、カセットコンロにかけて沸かすしかないのだ。で、お湯を沸かしている間は、カセットコンロがふさがっているので、鍋料理なんかを作ることができない。

いつの時代だよ!

あと、冷蔵庫が、「ひとり暮らし用かよ!」くらいの大きさのものしかないので、飲み物を冷やすこともできない。

ふだんガールズバーとして使っているときは、「乾き物」しか出さないのだろうか?

テーブルの幅も小さいので、料理を並べるのも一苦労である。

まったく使い勝手の悪い貸しスペースのようだった。でもまあ、狭いおかげで、いろいろな人とお話しがしやすかったので、結果オーライである。

どうしてこの場所をパーティー会場に選んじゃったのか?それとなく主催者のOさんに聞いてみたところ、

「以前お世話になった貸しスペース会社のホームページを見て、手頃な場所をさがしたところ、ここ見つけて、申し込んだんです」

という。つまり前に使ったことがある、とかではなく、主催者のOさんもはじめて使う場所なのだという。だから、この場所がふだんはガールズバーとして使われていることを知らなかったのだ。

55686847_625183284560171_111208882102704 壁には、「ガールズバーとはなんぞや」を思わせる貼り紙が貼ってあった。

うーむ。ますますよくわからん。ガールズバーって、何だ?

ひとついえることは、ホームページに載っていた部屋の写真から想像したイメージと、実際の部屋とは、ずいぶんと違う、ということだ。

午後7時過ぎ。パーティーはまだまだ続くようだったが、僕は「じゃあこのへんで」と、パーティー会場をあとにした。

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コメント

以前開催場所の写真を拝見した際、バーかスナックの跡地かと思ってたらガールズバーでしたか。
バーテンダーが全て女性ってだけのバー。所謂キャバクラ、ママさんがいるスナックみたいに客の隣に女性が座らないし指名とか同伴がないらしいというぐらいの知識しかないんですが…。
まぁ私的には、わざわざ仲間で飲んでたのに初見の肌色多めの女性と薄っぺらい会話するために高い金払い、ひたすら気を使って疲弊するだけのキャバクラよりはましな気がしますが、どんなテンションで利用するのか未だにわかりません。

投稿: 江戸川 | 2019年3月31日 (日) 14時54分

壁に貼ってあった注意書に「女性とデュエットしてはいけない」とか「深夜0時以降は拍手禁止」という決まりがあるという世界があることに新鮮な驚きを禁じ得ませんでした。

投稿: onigawaragonzou | 2019年4月 1日 (月) 00時31分

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