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新装開店準備大詰め

3月19日(火)の新装開店まで、3週間を切ってしまった。

といっても、正直なところ、さほど「ラストスパート」感がない。

僕が今の職場に移って5年が経とうとしているが、移ってすぐの頃から、少しずつ新装開店の準備をしていたし、壁面を飾るさまざまなパネルなどは、おおかた昨年のうちに仕上げてしまっているので、あとは、品物や、品物にまつわる値札を並べる仕事が残っているのだ。

…どうも例え話で書いているもんだから、書きにくくってしょうがない。

新装開店するのは、ワンフロアで、そのフロアには6つの店舗がある。僕が担当するのは、そのうちの6番目の店舗である。

他の5つの店舗の担当者は、それぞれ個性の強い人ばかりなのだが、それにくらべると、僕の担当する6番目の店舗は、たぶんいちばん地味かも知れない。

お店に来る人をできるだけ疲れさせないようにする、というのが6番目の店舗のコンセプトなのである。

昨日はまる一日、品物の陳列の作業をした。

実際に作業をしてみると、ショーウィンドウに品物が入りきらない、とか、品物の値札が足りない、とか、いろいろな問題が起きてくる。

やはり、設計図面と、実際に並べるのとでは、イメージが全然違うんだな。

あれも飾りたい、これも飾りたい、と思っても、実際には全部を飾ることができないので、泣く泣く取り下げるものが、けっこうあった。

「この仕事は、引き算だよ」

と、先輩同僚が言っていたが、まさにその通りである。

当初のドリームプランが、さまざまな事情で(おもに予算的な事情だが)、大幅にグレードダウンせざるを得ないことの繰り返しに、すっかりと慣れてしまった。

実際に並べてみて、あれ?こんな感じだったっけ?と、拍子抜けしてしまったりすることもある。

しかしまあ、最初からこういうものだと思って見れば、とくに気にならないのかも知れない。こっちはドリームプランを最初に作っちゃってるから、そのイメージとくらべると、どうしても見劣りしてしまうように感じるのである。

本を書くのとは違い、店舗のほうは、不特定多数の人が来て、しかも多くの人の目に同時に飛び込んでくるものだから、とても恥ずかしい気持ちになる。「そんなにジロジロ見ないで!」と叫びたくなる。本は、ページを開くという行為がともなうから、いくぶんマシなのである。

できるだけ多くの人に見てもらいたいという気持ちと、あんまりジロジロ見てほしくない、という気持ちが交錯している。

はたして、差し替えのパネルは、オープンまでに完成するのか???

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