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病院あるある

最近の病院でよくあるのが、

「医者の先生が、パソコンの画面ばかり見て、全然患者のほうを見ない」

という光景。実際僕も体験しているし、よく聞く話でもあるのだが、やはりどこもそうなのだろうか。

僕の主治医、というのは、たぶん僕よりも若くて、どちらかというとぶっきらぼうな感じの先生である。俳優の柄本時生に似ている。

正直なことを言うと、最初は、この先生に自分の命を委ねても大丈夫だろうか、と少し心配していたのだが、いまのところ生きながらえているということは、大丈夫だということなのだろう。

最近は、4カ月に1回くらいのペースで主治医の先生の診察を受ければよいようになった。

その病院は、けっこう大きな病院で、いわゆる総合病院なのだが、ご多分に漏れず、診察を受けに来る人がとても多い。予約をしていても、1時間くらい待たされることがある。

一日に何十人も、ひっきりなしに、入れ替わり立ち替わり患者を診なければならないのだから、医者の先生も大変だなあと思う。

いつも不思議に思うのだが、あんなにたくさんの患者を短時間で診ていて、患者の顔と名前を覚えているものなのだろうか?

しかも、最近では、患者の顔よりもパソコンの画面を見ることの方が多いのである。なおさら、患者の顔なんて、覚えられないんじゃないだろうか?

…などということを思いながら、4カ月ぶりにその先生の診察を受けに行った。

すると診察室に入るなり、先生が、

「ちょっと太りました?」

と僕に向かって言うのである。

たしかに僕は、最近太ったのだ。

「ええ」

と言うと、

「痩せた方がいいですね」

とぶっきらぼうな言い方をした。

「あ、はい…」

ふつう、こんなことを言われたら不愉快きわまりない。だがこのやりとりが不思議とイヤな感じがしなかったのは、なあんだ、医者の先生はパソコンばかり見ていたわけではなかったのか、といささか安堵したからである。

一日に何十人もの患者を入れ替わり立ち替わりに診察しているのである。しかも僕が来たのは4カ月ぶりである。すっかり忘れられてしまっているかと思ったら、そんなことはなかったのである。

医者の先生は、パソコンの画面ばかり見ていると思いきや、意外と患者のことも見ているのだろうか?

患者のことをわりと覚えているものなのだろうか?

それとも、たとえ覚えてなくても、すぐに気付いてしまうくらいに、僕が太っていたということなのだろうか?

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