ヤングパラダイスリターンズ
こぶぎさんのコメントを見て、慌ててラジコのタイムフリーで「三宅裕司のヤングパラダイスリターンズ」を聴いた。
いやあ、懐かしい。
番組のオープニング曲、安部恭弘の「Cafe Flamingo」が流れたときは、涙が出てしまったよ。
「三宅裕司のヤングパラダイス」こそが、僕にとっての青春のラジオである!
ヤンパラが始まったのが、1984年2月。中3の最後の2月である。僕は中3から高校時代にかけて、ヤンパラを熱心に聴いていた。
YMOのファンだった僕は1983年、「高橋幸宏のオールナイトニッポン」というニッポン放送のラジオ番組の小さなコーナーで、SETという小さな劇団があることを知り、その座長が三宅裕司であることを知った。
その後三宅裕司は、ニッポン放送の「パンツの穴」というラジオ番組で、当時売り出し中の菊池桃子らと、ラジオコントをしていた。ちなみにこの番組については、ウィキペディアにも出ていない。土曜日の夕方だったか、夜だったかに放送されていた(土曜日夕方は、「欽ちゃんのここからトコトン」、通称「欽トコ」→「パンツの穴」という流れで聴いていたような記憶がある。どうだ、だれにもわからないだろ)
つまり僕は、「高橋幸宏のオールナイトニッポン」→「パンツの穴」→「三宅裕司のヤングパラダイス」と、三宅裕司がまだ無名だった頃から、彼が出演するラジオ番組を聴いていたのである。そればかりではない。高1の時に、巣鴨の三百人劇場というところで、当時知る人ぞ知るの存在だったSETの公演「ディストピア西遊記」を見に行った(いまもう、巣鴨の三百人劇場って、なくなっちゃったんだね)。僕は中学生から高校生までのある時期、三宅裕司の追っかけをしていたのである。
まあそれくらいのファンだったから、「ヤングパラダイスリターンズ」が放送されると聞いて、聴かないわけにはいかなかった。もっとも僕が聴いていたのはヤンパラの初期の頃なので、「ヒランヤ」あたりからは、熱心なリスナーではなくなってしまった。
今回「ヤングパラダイスリターンズ」を聴いて驚いたのは、名物コーナー「ドカンクイズ」の参加者や、はがきのコーナーに投稿している人が、軒並み50歳!つまり僕と同い年の人たちばかりだったことである。これには笑った。やっぱりアラフィフにとって「三宅裕司のヤングパラダイス」は、青春のラジオだったのだ。
もっとも、これは東京の場合に限られる。おそらく関西の人がこの番組を聴いたら、「どこが面白いのか?」となるのではないだろうか。
例えば、「○○にならなくてよかった」というはがきコーナーがあった。
「桃太郎にならなくてよかった。なぜなら、桃が割られたときに包丁をよける自信がないから」
みたいなネタなのだが、つまりは「笑点」の大喜利なのである。
だがそういう短いネタのコーナーよりも、この番組の特色は、体験談を中心とする長いネタが多いことである。その時の三宅裕司の「はがき読み」は絶品で、ちょっとした落語を聞いているような心持ちだった。
あらためて思うのは、三宅裕司の笑いは、誰も傷つけない笑いだ、ということである。
それまで「ビートたけしのオールナイトニッポン」の信奉者として、毒舌を聴かないとラジオを聴いた気がしないと思っていた僕にとって、毒舌のないラジオは、新鮮だった。これはクレイジーキャッツの笑いに近いのだと、後々になって気づいた。
そんなわけだから、ビートたけしのラジオと、三宅裕司のラジオは、どちらも好きだったが、まったくカラーの違う番組として、僕は聴き分けていた。当時、ビートたけしが「オールナイトニッポン」で、三宅裕司の番組を批判していたことがあったが、さもありなん、と思ったものである。ただ、両人が根底で共通していたのは、落語のような江戸前の語り口だった。
後にその二人が「ぢ・大黒堂」というバンドを結成したときは、僕にとってのラジオスターが共演したという意味で、とても感慨深いものがあった。
どんな経緯があったのかは、わからない。
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コメント
紹介しておいてなんですが、実はヤンパラファンではなかったので、当時は「てるてるワイド」派だったかなと調べてみても、憶えているコーナーがない。
たぶん、コサキンになる前のコサラビ時代を聞いているので、TBS「松宮一彦 夜はともだち」を聞いていたかも知れませんが、オールナイトニッポン第2部(上柳昌彦、鴻上尚史、谷山浩子、白井貴子)を聞くために午前3時起きの超朝型生活をしていたので、夜ワイドの時間は寝てたかも。
でもね、この曲は覚えてるんだよね。
松尾清憲 「愛しのロージー」
https://youtu.be/azJHVnLfrUs
もしかしたら当時は細かいタイムテーブルを覚えていて、おもしろコーナーだけをあっちの放送局、こっちの放送局と、ザッピングして聞いていたかも。
ドカンクイズも覚えているし。
(追伸)
「我が青春のパック・イン・ミュージック~ありがとう!チャコさん追悼特別番組~」
TBSラジオ 4月28日(日) 20:00 - 20:55
わたくしめ、深夜ラジオはナッチャコ(野沢那智と白石冬美)パックとか、チンペイ・ばんばん(谷村新司とばんばひろふみ)のセイヤングには、ギリギリ間に合って、聞いているのです。あと、糸居五郎のオールナイトも。
なお、NHKの「らじる★らじる」聞き逃し配信開始を記念して、聞き逃し系トークラジオ番組のリンク集を作りましたので、強啓ロスのよい子のお友達はどうぞ。
http://kame.air-nifty.com/kamelog/2019/04/post-ca9009.html
投稿: こぶぎラジオ | 2019年4月25日 (木) 00時03分
チンペイ・ばんばんのセイヤングをリアルタイムで聴いてたんですか?私は「青春大通り」からです。
TBSの夜ともは「雄二・小朝の夜はともだち」から。このときは、ニッポン放送の「くり万太郎のまだ宵の口」と交互に聴いていた記憶が。
パックインミュージックは西田敏行。
ラジオ遍歴については、時間があるときにまとめてみます。
投稿: onigawaragonzou | 2019年4月26日 (金) 00時16分