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たぶん大雨のせいだ

4月11日(木)

出演依頼を断った朝のワイドショー番組を動画サイトで見てみたが、出演しなくてよかったと安堵した。

この件について僕が言いたいことは、すでにTBSラジオ「荻上チキ Session22」で、パーソナリティーの荻上チキさんが述べているので、ラジオクラウドを参照のこと。

昨日(10日)は、真冬のような冷え込みだった。朝から晩まで大雨が降っていた。

認可保育園に落ちて、認可外保育園に通っている、ということはすでに述べた。いまの認可外保育園は、認可外の中では第2希望のところだったので、とくに不満はないのだが、それでも、自宅の目の前にある認可保育園に、もし空きができたら、転園させたい、という希望がある。その方が、圧倒的に負担が軽くなるからである。

さてその認可保育園は現在、1歳児クラスに1名だけ空きがあるというので、二次募集を行っている。そこで、申請することにしているのだが、諸々の書類の締切が昨日、つまり10日までであるという。郵送でもかまわないし、直接市役所に持っていってもかまわないという。

その前日(9日)に、申請に必要な妻の復帰証明書をようやく入手できたので、郵送ではすでに間に合わず、非番だった私が、締切の日の10日に、直接市役所に持っていくことにした。

申請の際には、ほかに、「現在認可外保育園に入園していることを証明する書類」も必要である、という。

認可保育園に入る際には、さまざまな条件が点数化されていて、その点数に応じて、入園できるかどうかが決まる。これはおそらく、どこの自治体もそうである。ただ、自治体によって、点数の基準はそれぞれだと思う。

たとえば、親がフルタイム勤務であれば、当然点数が高いのだが、それだけでは、認可保育園には入れない。なぜなら、みんなそうだからである。そこに何らかの+αがないと、点数が抜きん出ないのである。

そのひとつが、「認可外保育園に入っている」という実績である。すでに保育園に通っているという実績があれば、それは+αの点数になるというのである。もちろんこれは、あくまでもうちの自治体の基準である。

うちは4月から保育園に入園したばかりだが、それでも通っている事実には変わりないのだから、その事実を証明すれば、(うちの自治体の基準では)点数が4点ほどアップすることになるのである。

だが、入園したばかりの保育園に「認可保育園の第二次募集に申請したいので、在園証明書を書いてください」とは言いにくい。そのことを事前に市役所に電話で問い合わせたところ、

「契約書のコピーで大丈夫です」

という。ということで、書類を揃えて、市役所に出しに行くことにした。

娘を保育園に預けたあと、バスを乗り継いで市役所に向かう。市役所はなかなか不便なところにあるのだ。

大雨で道が混んでいたせいもあり、なおさら時間がかかった。

市役所4階の担当部署に書類を提出すると、担当の職員さんが、書類に目を通して言った。

「あのう…」

「なんでしょう?」

「保育園に月12日以上、1日4時間以上預けている、という証明が必要なんですが…」

「契約書に書いてありませんか?」

「書いてありませんねえ。これでは不十分です」

「でも、契約書があればいい、と聞いたので…」

「いえ、大事なのは、月12日以上、1日4時間以上預けているという契約になっているかどうかなのです」

聞いてないぞ!

市役所の人は続けた。

「この契約書を拝見しますと、契約時間については別紙参照とありますね。この別紙がないと、契約時間についての証明ができませんので、点数が下がってしまいます」

「下がるんですか?」

「ええ。通常だと4点ですが、契約時間がわからないと1点です」

なんと!4点と1点では、大きな差である!しかし、契約時間を記した「別紙」なるものがあるかどうか、家に帰ってみないとわからない。この大雨の中を、また市役所まで往復するのは、かなりつらい。

「なんとかなりませんかねえ。フルタイムで働いているんですから、月12日以上、1日4時間以上預けているのは当然だと思うんですが」

「そう言われましても必要な書類がありませんと…。保育園は幼稚園と違って、入園の条件が厳密なんですよ」

「とりあえずいまある書類を提出して、後日、契約時間を記した別紙を持ってくる、というのは…」

「締切は今日の5時までなので、それまでに持ってきていただかないと…」

「そうですか…」杓子定規だが、それがお役所の対応というものなのだろう。

担当者は、先輩職員とおぼしき人に相談しに行き、戻ってきて僕に言った。。

「では、こうしてください。いまここで誓約書を書いてください」

「誓約書?」

「月12日以上、1日4時間以上預けているという誓約書です」

そう言うと、文案を書いた紙を渡された。

「このように書いてください」

A4版の白紙のコピー用紙を渡され、ここに文案どおりに手書きで書けという。

「○○保育園の契約時間について、月12日以上、1日4時間以上であることを誓約します。上記に相違があった場合、内定取消になることに同意します」

温情と言うべきかも知れない。だがこんな誓約書を書かされるとは、一方でなんとも屈辱的である。大雨でずぶ濡れの身にとっては、ふだん以上に屈辱と感じるのだ。

よくわからんが、巷間言われている、生活保護の申請なども、こんな感じなんだろうな。認可保育園に入りたいあまりにごまかすヤツがいるから条件を厳密にしようという、市役所が市民を性悪説でとらえていることが、よくわかる事例である。もちろんこれは、職員個人の問題ではなく、構造的な問題である。

「これで大丈夫です」

と言われたのだが、手書きの誓約書というのは、いかにも心証が悪い。こうなったら、横着をせずに、ちゃんと書類を揃えよう。家に戻って、「別紙」なるものを見つけ出し、もう一度、大雨の中を市役所に向かった。

再び4階の部署に行く。

「先ほどの者です」

といって、契約時間を書いた「別紙」を提出した。

「これでいいですか?」

「はい、これで大丈夫です」

「ほかに不足しているものはありませんね?」

「はい、これで大丈夫です」

「あのう…事前に電話で確認したときには、契約時間について書いたものが必要だとは聞きませんでした」

「ふつうは契約書に書いてあると思ったものですから、とくに説明しておりませんでした。すみません」

「この保育園のように、契約時間を別紙に記載する例がほかの保育園でもあると思いますので、今後説明される際には、申請の際には契約時間がわかる書類が必要だということを明言する必要があると思いますよ」

「わかりました。今後検討します」

またしても僕は、クレーマーになってしまった。

僕がこんな文句を言ったところで、状況は何も変わるはずもあるまいと、例によってひどく反省をしたのであった。

それもこれも、たぶん、大雨のせいである。

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