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射程と地平

嫌いな言葉、というのがけっこう多い。

最近、嫌いだなと思うのが、「インプット」「アウトプット」という言葉。

何かの情報を仕入れることを「インプット」と言ったり、こちらから情報を提供したりすることを「アウトプット」と言ったりするようだ。

たいした情報でなくても、「インプット」「アウトプット」と言ったりすれば、何かすげえ知的営為であるように聞こえるから不思議である。SNSとかブログとかで、「インプット」「アウトプット」という言葉をふつうに使っている人がいたりするけど、ちょっと僕は恥ずかしくて使えない。あれって、やっぱり自己啓発本か何かで使われている言葉なんだろうか。

あと、本や論文のタイトルで「…の射程」って使ったりしているものがけっこうあるけど、あれも好きではない。そもそも「射程」ってどういう意味なんだ?「…の射程」ってタイトルをつけることで、どんな内容であることを喚起しているのだろうか?

タイトルの最後に、「…の射程」ってつければ、なんとなくかっこいいタイトルになるからという理由で使っているようにしか思えないのである。

試みに、Amazonの「本」のカテゴリーで、「射程」と入れて検索してごらん。ありとあらゆる分野の「射程」が出てくるぞ!サイニーの論文検索で「射程」を検索してみると、実に3000件以上の論文がヒットする。

いまや、「射程」ブームなのだ。流行語大賞の候補と言ってもいい。

あと、「…の地平」ね。これもAmazonの「本」のカテゴリーで「地平」と入れて検索してみたら、ありとあらゆる分野の「地平」が出てくるぞ。サイニーで論文検索すると、2000件以上がヒットする。これも意味がよくわかんないのだが、「地平」がついてるとなんとなくかっこいいタイトルになると思ってるのかなあ。

もうさ、「…の射程」「…の地平」というタイトルの本とか論文を見つけたら、タイトルをノリでつけている感じがして、なんとなく信用できない感じがするんだよね。あくまでも個人的感想だが。

今、売れる本を書くとしたら、

残念な元号』『ヤバい元号』『元号論の射程』『元号制定の新地平』

あたりなんじゃないだろうか。

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